自分が耐えられない
「目を閉じると服が軽々と舞っている。フォルムや色彩が舞っているんだ。
でも目を開けると息苦しさしか見えない。自分が耐えられない」
サンローランは追い詰められていく。
もっと他に楽しむことはないのかと、わたしのような
俗物は思うのですけど。
要は満たされないのですね、サンローランは。
自分を追い詰め引きこもりになってしまった。
飛び抜けた人って、飛び抜けた感じ方をするから、その感じ方も負荷になるの
だろうけど、その負荷は人に押し付けられるものでなく、
自分が作り出すのだから痛ましいわ。