あの猟番の若者は?
クライヴはなんとなくモーリスの変化に気づいたようです。
「あの猟番の若者は?」
「スカダーか」
「経歴は?」
「父親は肉屋だった」
「使用人は信用できん」とクライヴ。モーリスは乗ってこない。
「この家は君の第二の故郷だ。
僕がいなくても自由に出入りしてくれ。
妻が歓迎するよ」。
クライヴって、モーリスと縁が切れてやれやれ、と
思っているくせに、どこかで引き止めたがっている。
モーリスの気持ちは、
自分に対して煮え切らなかったクライヴより、
真っ直ぐ突っ切ってきたスカダーに移っています。
〜「モーリス」〜



