ビタ一文もらう気はない
身分の違いくらいスカダーにもわかっています。
しかし引き下がる気はない。
「ボートハウスで待っていたのに、なぜ来なかった」
「怖かった」。モーリス、びびっています。
「俺はビタ一文、もらう気はない。
指一本だって傷付けるものか。
今夜俺と泊まってくれ」
「だめだ」
得意先と食事の約束があるとか、都合がつかないとか
モーリスはあれこれ言い訳します。
このシーン、2人は同じ傘をさしかけあって
歩きながらの会話です。とても緊迫ムードではない。
馴れ合いになるだろう、というムードで、
やっぱりスカダーが押し切ります。
〜「モーリス」〜



