母と娘の近親相姦なんてクサすぎ
浴槽にいる母クラリスを見て、ハバナは驚愕する。
もちろんハバナの幻視です。クラリスは婉然と娘に視線を投げ、
「母と娘の近親相姦なんてクサすぎ」冷たく言い捨てる。
「子供時代のレイプ?月並みよ。ちゃんと生きて。でなきゃ死んで。
私を演じたいなんて、哀れ。私を恨んでいるけど、私になりたいんでしょ」
叫ぶハバナを尻目に母親の言葉は、まるで死刑宣告です。
でも「ちゃんと生きて」に愛があると思いません?
「しっかりしてよ。いつまでウジャウジャ、私にこだわっているのよ」
そんな母親らしい響きがあります。少なくとも母親の励ましや
やさしさを欲しかったハバナが、潜在意識で母親にいわせています。
でもお母さん、クールですね。近親相姦?ふん、クサ過ぎ、なんて。