クライム・オブ・パッション20160313

 

「チャイナ・ブルーは?」

ケン・ラッセルさま、あなたは後世の映画ファンのために、よくぞこの映画を残してくれました。
主演がアンソニー・パーキンスとキャスリン・ターナー、監督があなた。
これだけで脳幹が妖しくなります。
パーキンスは牧師、ターナーは大銀行のキャリア・ウーマンにして夜は娼婦。
そう、「チャイナ・ブルー」とは彼女を指名する男たちが喜々としてその名を呼ぶ源氏名なのだ。
冒頭からすさまじく淫猥です。
ケン・ラッセルの豪速球がうなります。
パーキンスにしてもキャスリン・ターナーにしても、ばかにハツラツとしていますね。
そうか、自分らからして、おもしろがっていたにちがいない。

(「クライム・オブ・パッション」)