いつかきっと20151218

 

「逃げるのよ!」

シルヴィアは娼婦。
娘がひとりいる。
コンプレックスと自己嫌悪で、シルヴィアは娘とろくに口をきかない。娘は母親が自分を愛していないと思う。
ある夜、部屋に呼び入れた男がシルヴィアに暴力をふるった。
娘は無我夢中で男を殺してしまう。
シルヴィアは「逃げるのよ!」
着の身着のまま、娘と逃避行に出る。
「お前のせいで」と母親は怒るが、ののしりながらも必死で自分を連れ、だれにもわたそうとしないシルヴィアに母親の深い愛情を信じる。

(「いつかきっと」)