インドシナ20151217

 

「ふたりきりですごしたいわ。
だれにもじゃまされず」

本作のヒロイン、カトリーヌ・ドヌーヴは娘を溺愛している。
娘が結婚したいという、相手の男が気にいらない。
ママは娘とふたりきりでいたいのだ。そこで上のセリフ。
かけおちした娘を気が狂うほど心配し、インドシナの草の根わけて探す。
激しく、かつ冷静沈着な愛し方は「96時間」ママ版。母と娘がタンゴを踊るシーンは、もはや伝説の域にある「暗殺の森」の女ふたり、ドミニク・サンダとステファニア・サンドレッリの官能を想起させます。

(「インドシナ」)