Diversity Studies

すみれの部屋は?

〜 「やがて海へと届く」2〜

すみれの部屋は?   すみれと遠野が暮らしていたアパートに来る。 「すみれの部屋は?」と真奈が訊く。 すでに遠野が整理し、部屋は空っぽ。 隅にあった段ボールに、 猫のポーチ、すみれ愛用のビデオカメラがあった。 すみれはここにいたんだ。残った品の一つ一つに触れる。 ...

こんなときは早いんだね

〜 「やがて海へと届く」1〜

こんなときは早いんだね   真奈(岸井ゆきの)が遠野(杉野遥亮)とロビーであっている。 遠野がすみれ(浜辺美波)の実家に遺品を届けにいくという。 「こんなときは早いんだね」と真奈。 すみれが行方不明になって5年。東日本大震災で被災したと考えられ、 関係者たちは彼女が死んだも...

トーベの愛が眩しすぎた

〜「TOVE トーベ」(45)〜

トーベの愛が眩しすぎた   絵画のほか、トーベは小説の超短編を書き残している。 中でも改訳なった「誠実な詐欺師」は評価が高い。 海辺の兎屋敷に住む女性画家の物語は ムーミンに行き詰まったトーベがポスト・ムーミンとして 開いた新境地でもあります。 ヴィヴィカとアトスとは...

これを渡したかった

〜「TOVE トーベ」(43)〜

これを渡したかった   トーベの父親が亡くなりました。 生前厳しいばかりでトーベを褒めたことがなかった。 トーベも父を避けていた。 母親が「これを渡したかった」と言って見せた遺品は 娘の舞台公演のパンフレット、新聞の切り抜き、チケットの半券、 ありとあらゆるトーベの足...

トーベ、行かないで

〜「TOVE トーベ」(42)〜

トーベ、行かないで   「トーベ、行かないで。行っちゃダメ」 手を伸ばすヴィヴィカに「終わりよ」 ヴィヴィカはトーベに未練がありそうですが、 なぜトーベが「終わりよ」というのか、 多分わからなかったでしょう。好き同士なのだから いちいち別れなくてもいいではないか。 ...

華麗な竜が住む大自然に

〜「TOVE トーベ」(41)〜

華麗な竜が住む大自然に   その夜、トーベはヴィヴィカと一夜を共にする。 朝を迎えた。眠るヴィヴィカにささやく。 「帰してあげないとね。華麗な竜が住む大自然に」 トーベは38歳。ヴィヴィカは少し年上か。 ふたりとも、昔の恋愛時代ではありません。 アツアツだけで愛は成り...

誰よりもあなたを

〜「TOVE トーベ」(40)〜

誰よりもあなたを   トーベは告白する「愛している。誰よりもあなたを」 ヴィヴィカはどうか。 「私はパリを愛している。パリが好き」 ちょっとひどいのじゃありません? この数年間、ヴィヴィカを思い切れず やっぱり「誰よりも愛している」と言ったのに ヴィヴィカが愛し...

あなたに会えたから

〜「TOVE トーベ」(39)〜

あなたに会えたから   夜のセーヌ河岸を歩きながらトーベが訊く。 「幸せ?」 「幸せよ。あなたに会えたから」とヴィヴィカ。 苦い思いをさせられたヴィヴィカですが、 その分だけ、懐かしさが込み上がる。 「私、わからないの。イラストか、舞台か、作家か、絵描か」 目標...

トーベ、久しぶりね

〜「TOVE トーベ」(38)〜

トーベ、久しぶりね   トゥリッキーにパリの左岸を案内してもらったトーベは クラブに入ります。 アーティストたちが屯する独特の雰囲気。 そこでヴィヴィカと再会した。 女性と踊っていた。 昨日別れて今日あったように近づくと 「トーベ、久しぶりね。ココよ」と女友達を...