秘密の儀式20160318

 

「マミー」「わたしはママじゃないわ」…「マミー」

小さな娘を過失で亡くした娼婦のリズが、ちょっと神経のおかしい女、ミア・ファーローと出会う。
彼女はリズを勝手に「マミー」と呼ぶ。
彼女は母親を亡くしていた。
リズは気味悪がるが、妙な女は強引に豪邸の自宅に招き、おいしい食事を作る。
リズは目を光らせてぱくつく。
そのうち「マミー」と呼ばれるのも気にならなくなった。
いっしょに暮らしてもいいと思う。
彼女の作ってくれる食事はみなおいしいのだ。
わずかな日々だったけど幸せを感じた。
自分を「マミー」と呼んだ女を、自殺に追い込んだ男をリズは許さなかった。

(「秘密の儀式」)