散歩でも一緒しませんか
「ミス・ドゥズ」
アルバートがヘレンに話しかけた。
「よければ散歩でも一緒しませんか」
ヘレン、キョトン。
「何のことです?」
「明日は3時に終わります」
「私を誘っているの?」
「そうです」
「私、ジョーと付き合っているの」
「わかりました。おやすみなさい」
デートの誘いというより業務報告みたいな問答です。
でもまあ、ヘレンは男がいることを正直に言っているし、
アルバートを騙す気など、ない。
第一、アルバートは父親ほどの年齢です。
でもジョーは違った。
〜「アルバート氏の人生」〜



