マップ・トゥ・ザ・スターズ20151221

 

「あんたにあるのはタレ乳とユル穴よ」

母親の幻影が娘をこきおろすセリフ。ここまでいうか。
娘ハバナ(ジュリアン・ムーア)は、スターだった亡き母親の名作のリメイクで主役を狙っている。
ハバナは母親が、継父の虐待から自分を守ってくれなかったという理由で憎んでいる。
その母親はたびたび夢に現れ、ハバナと関係しては「あんたなんか女優というのもおこがましい」とののしる。
妄想から覚めたハバナは、自分自身に「汚れたレズ女ね」とつぶやく。
母親への欲望とコンプレックスを、中年になった今も思いきれない娘を、ジュリアン・ムーアが怪演。

(「マップ・トゥ・ザ・スターズ」)