監督 パヴェル・パヴリコフスキー

二人の主役

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」44

二人の主役   タムジンのエミリー・ブラントが孤独なモナをたらし込む、 性格激ワル女、モナは素行こそ札付きですが、 やっと手に入れた友情と、巡り合った恋人に純愛を捧げ バッサリ裏切られる。 しかしタムジンにしても一瞬の「本気」はあった。 ピアフの「群衆」で踊るシーンは...

イカれたバカ女!

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」43

イカれたバカ女!   2人は服のまま川に入った。 抱き寄せたタムジンの喉をモナの指が掴み水中に沈めた。 必死で顔を出したタムジン、 「あんた、なにするのよ、イカれたバカ女!」 罵りを背にモナは歩き出した。 今は前を向いて歩くしかない。 エディット・ピアフの「群衆...

私って夢想家なの

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」42

私って夢想家なの   モナはひっそりと谷川のそばの“隠れ家”に来た。 タムジンが追ってくる。 「セイディのことはごめん。 私の詩的創作よ。私って夢想家なの」 タムジンを見つめるモナの目に凄味がある。 それに気づかず、タムジンは軽薄に喋る。 「あなたも楽しかったは...

どういうこと?

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」40

どういうこと?   タムジンの部屋には母親がいて、娘の荷造りをしている。 にこやかに娘の友人を迎え 「タミー」と娘に呼びかけた。「おともだちよ」 「どういうこと?」 モナはきつい視線をタムジンに投げる。 制服を着たタムジンがとまどったふうに見えた。 (そこで何を...

さよなら

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」39

さよなら   トランク一つ持ってモナが出ていった。 「さよなら」とだけ声をかけた。兄は返す言葉もない。 徒歩でやってきたのはタムジンの屋敷だ。 応接室で父親が新聞を読んでいた。 今日は家にいるらしい。 勝手のわかった屋敷の中を、タムジンの部屋に上がって行った。 ...

聖書を持って消えろ!

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」38

聖書を持って消えろ!   苦しむ兄に信者たちが「気にするな」と、 声をかけたとたん、 「さわるな、偽善者ども、失せろ。聖書を持って消えろ。 クズ本を持っていけ、ペテン師ども!」 神の愛を説いていた兄が豹変してしまった。 驚きあわて、皆そうそうに退出する。 思った...

死ぬな、愛している

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」37

死ぬな、愛している   2階で大きな物音がした。兄が飛び込むと モナがシーツを裂いて作った紐で首を吊っていた。 「死ぬな、愛している!」 叫ぶ兄に目を開けた妹、 「我はアンチ・キリスト、決して死なぬ」 憎々しい目つきで睨みつけた形相は、まるで毒吐き女です。 兄は...