監督 ジェームズ・アイヴォリー

手紙もくれず何を隠している

〜 「モーリス」22

手紙もくれず何を隠している   「なぜ便りをくれなかった。愛していないのか」 「その話は明日に」 クレイヴはモーリスにチュッ。モーリスは納得しない。 「手紙もくれず何を隠している? 話せよ。 秘密は隠すと重荷になる。 なんでも話し合えるのが君と僕の関係だろ?」 ...

なぜ返事をくれない?

〜 「モーリス」21

なぜ返事をくれない?   クライヴはアテネでモーリスの手紙を読んでいる。 「クライヴ、君はなぜ返事をくれない? 僕は最近、自分を鍛えている。 相手はバーモンシーの波止場の労働者に ボクシングを教えている。 打たれるのは僕のほうだけど。 予定通り火曜日に帰国を?」...

一晩中看病してやるよ

〜 「モーリス」19

一晩中看病してやるよ   判決が出た日の晩餐の席、クライヴが倒れた。 モーリスはいち早く駆け寄り、甲斐甲斐しく世話する。 「一晩中、看病してやるよ」 クライヴは内心それどころではない。 モーリスとの関係が公になれば リズリーの二の舞だ。社会的に葬られる。 弁護士...

重労働を含む懲役6ヶ月

〜 「モーリス」18

重労働を含む懲役6ヶ月   判事が判決を読み上げた。 「政界で約束された前途をこの一件で失い 社会的地位も剥奪されたことを考慮し、 温情ある判決を申し渡したい。 重労働を含む懲役6ヶ月。生涯かけて罪を償うのだ」 同性愛者に対する社会の批判の厳しさを 傍聴席のクラ...

風俗紊乱罪で逮捕

〜 「モーリス」17

風俗紊乱罪で逮捕   「リズリー子爵風俗紊乱剤で逮捕」 新聞の1面にデカデカと載った。 リズリーとはケンブリッジの寮で、クライヴが 「危険な人物」だとモーリスに教えた学生でした。 リズリーはクライヴに弁護を依頼するが、体よく断られる。 「そうか、僕と関係を持つことは、...

「名前は?」「スカダーです」

〜 「モーリス」16

「名前は?」「スカダーです」   「この手紙を出しておくれ」と母親が近くにいた青年に頼む。 「名前は?」 「スカダーです」 名前も覚えきれないほどたくさんの使用人がいる。 それもさることながら、このスカダーが モーリスの人生の鍵を握る人物となります。  ...

クライヴのお嫁さん候補

〜 「モーリス」15

クライヴのお嫁さん候補   1911年、ロンドン。 モーリスは株屋になって順調に事業を進め、 クライヴは弁護士試験を受けることになった。 「息子が合格した折りには、ぜひエイダ(モーリスの妹)と、 お越しください。息子たちも家族ぐるみのお付き合いを 望んでおります」と母...

いずれはここの知事に

〜 「モーリス」14

いずれはここの知事に   モーリスを迎えた豪華な晩餐会。 母親が「この屋敷は息子の財産よ。主人の遺言なの。 息子が結婚したら私は別居するわ。 私はケンブリッジなんかより、この家に戻って 領地や小作人の管理をしてほしいわ。 息子はいずれここの知事よ。 そのためには...

下がっていいよ

〜 「モーリス」13

下がっていいよ   ペンダースレーというのがものすごい豪邸です。 執事がいてメイドがいて、狩をする広大な領地の猟番もいる。 「君が来てくれて嬉しいよ」 クライヴは大喜びで出迎え、モーリスの部屋でじゃれつく。 メイドが入ってきても気にする様子もない。 使用人は気を使う存...