ティルダ・スウィントン

愛に傷ついてここに来られたか

〜 「オルランド」14

愛に傷ついてここに来られたか   国王の大使となってオルランドは東方へ赴任した。 1700年だ。すでに100年以上生きているが、美貌は変わらず スラリとして優美だった。 迎えたのは砂漠の国の王。精悍な顔立ちだ。 「なぜこの国へ?」 「英国王の政府代表として」 2...

肥溜めにでも捨ててくれ

〜 「オルランド」13

肥溜めにでも捨ててくれ   自作の詩をオルランドは詩人に見せて評価を問う。 愛する女に裏切られた詩だ。 返ってきた評価はこうだった。 「努力は無駄。高貴なお生まれの方よ。 愚かな暇を持て余す方よ。 ペンを取り、いくら頭をひねくっても無理」 これはこれで誠意ある回...

ああ、詩は素晴らしい

〜 「オルランド」10

ああ、詩は素晴らしい   見事に振られたオルランドが屋敷の図書室にいます。 図書館くらいの蔵書がある部屋で、 脚立に座って詩を朗読する。 「ああ、詩は素晴らしい」 たちまち熱を上げる、この惚れっぽさ。 ウルフの恋人ヴィタ・サックヴィル=ウェストは 大変情熱的な女...

この幸せもいつか終わる

〜 「オルランド」7

この幸せもいつか終わる   「あなたって真面目すぎて真面目じゃないのね」 さっきまでのルンルンを忘れたように塞ぎ込むオルランドに サーシャがそう言います。 「この幸せもいつか終わる」オルランドは憂鬱だ。 「でも今は一緒よ。私を見て」 コサックとして土地の奪い合いを見て...