ティルダ・スウィントン

男でもなく女でもない

〜 「オルランド」46

男でもなく女でもない   「ほら、そこを見て」 オルランドが息子に示した空には 羽のある天使のような何者かが楽しげに浮遊している。 オルランドはついに過去からも未来からも切り離され、 突き抜けて 「私はもう男でもなく、女でもない」に到達した。 「この地球にいて、...

これを書くのに何年かかった?

〜 「オルランド」42

これを書くのに何年かかった?   時代は現代、オルランドは出版社にいます。 編集者が「よく書けている」と褒める。 「嘘がない」とオルランド。 「きっと売れる。 これを書くのに何年かかった?」 ティルダ・スウィントンがカメラ目線で 意味ありげに視線を投げてくる。 ...

この世紀の精神に負けたのよ

〜 「オルランド」39

この世紀の精神に負けたのよ   オルランド憮然と 「私は結局、この世紀の精神に負けたのよ」 「僕と一緒に来ればいいさ」 「できないわ」 「過去から逃げられずに死ぬか、未来に生きるかだよ」 「男には選択肢がある」 「君だって自由に選べる」 オルランドには疑問...

疑問の余地なく女性

〜 「オルランド」38

疑問の余地なく女性   女王陛下の使者が通達文を携え面で待っていた。 「ヴィクトリア女王がお会いしたいと」 使者2人が持ってきたのは裁判の評決だった。 それによると 「私の性別は疑問の余地なく女性。 従って男子の相続者を産まねば財産は没収」。 オルランドは書面に...