Diversity Studies

エンジンを買ってあげる

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」17

エンジンを買ってあげる   「起きて」 タムジンはモナのベッドに朝食を運んできた。 生まれて初めての経験だ。お姫様になった気分。 「今日の予定は?」と訊く。 「マニキュア、ペディキュア、ボディワックス、洗車」 ニーチェとは縁がなさそうですね。 「タムは?」 ...

私の部屋で寝て

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」16

私の部屋で寝て   お屋敷に泊めてもらうことになったモナ。 「姉の部屋はママが霊廟みたいにしたから気色悪い。 私の部屋で寝て」となった。 変な音がしても気にしないで、古い家だから軋むだけ。 おやすみと言ってタムジンは引きあげた。 本作は伏線を張り巡らした映画ですが、 ...

私の憧れよ

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」14

私の憧れよ   タムジンの部屋でエディット・ピアフの「群衆」を聴いた。 「私の憧れよ。素敵なパリの女で最高に悲劇的な人生。 3回結婚してどの夫も謎めいた死を遂げた。 3人目のボクサーは彼女がフォークで刺殺した」 モナはピアフを知らない。黙って聴いている。 「憧れ」にタ...

アタマ空っぽのクズ女!

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」13

アタマ空っぽのクズ女!   タムジンがつれてきたのは 「パパの愛人の家よ。ジャガーが停まっているでしょ。 しょっちゅう来ているの。パパの秘書よ、サイテー。 くだらない女、アタマ空っぽのクズ女」 罵りながらタムジンは泣く。 痛ましげにモナが見つめる。 〜「マイ・サマー...

「どこへ?」「いいから」

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」12

「どこへ?」「いいから」   運転手付きの車でタムジンが来た。 「モナはいるかしら」 「家の中だ。入って左だ」 兄は丘に建てて悪を鎮める巨大な十字架を作っていた。 モナがいた。 「車を待たせている。行こう」 「どこへ?」 「いいから」 強引にタムジン...

兄さんたち、バカみたい

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」10

兄さんたち、バカみたい   パブの集会。 「あなたは心の糧、命の泉」と兄が説く。 「神は死んだ!」とモナが遮る。 「兄さんたち、バカみたい」。 モナは同年の女の子たちより苦しい経験をしています。 父の蒸発、母の死、男との不倫、何が神々だ。 兄のやっていることはイ...

日が暮れたテニスコート

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」9

日が暮れたテニスコート   タムジンとモナはワインを飲みすぎて テニスコートで眠ってしまった。 気がつくと日が暮れていた。 タムジンはいない。肌寒くなってきた。 置き去りにされた帰り道、灯りのついた部屋で 家族と夕食を囲むタムジンがいた。 〜「マイ・サマー・オブ・ラ...

将来どうするの?

〜 「マイ・サマー・オブ・ラブ」8

将来どうするの?   タムジン「将来どうするの?」 モナ「弁護士になる」 タムジンに冷笑が浮かぶ。 労働者階級で学校もろくに行っていないモナが? タムジンの心理に気づいたモナ。 「屠殺場で働く。ろくでなしを恋人にして 子供をバンバン産む。あとはババアになる、また...