Diversity Studies

今まで会った誰より君が好きだ

〜 「モーリス」26

今まで会った誰より君が好きだ   「結婚したいのか。女に恋したのか。誰だい?」とモーリス。 「そんな相手はいないよ。 だが素晴らしい、君への気持ちと同じ気持ちを 誰かと抱くなんて。言わせてくれ、 僕が恋に落ちるとしたらきっといい娘を選ぶよ」 「エイダのような? 妹を?...

人に知られたらおしまいだ

〜 「モーリス」23

人に知られたらおしまいだ   「関係を変えたい」やっとクライヴが言う。 モーリス「豹が斑点を変えられるのか。一体どうした。 何を怖がっている」 モーリスはクライヴと考えが違います。 「異常者の僕らに話せる相手はいないよ」 同性愛者が少数派であり、 簡単にパートナ...

手紙もくれず何を隠している

〜 「モーリス」22

手紙もくれず何を隠している   「なぜ便りをくれなかった。愛していないのか」 「その話は明日に」 クレイヴはモーリスにチュッ。モーリスは納得しない。 「手紙もくれず何を隠している? 話せよ。 秘密は隠すと重荷になる。 なんでも話し合えるのが君と僕の関係だろ?」 ...

なぜ返事をくれない?

〜 「モーリス」21

なぜ返事をくれない?   クライヴはアテネでモーリスの手紙を読んでいる。 「クライヴ、君はなぜ返事をくれない? 僕は最近、自分を鍛えている。 相手はバーモンシーの波止場の労働者に ボクシングを教えている。 打たれるのは僕のほうだけど。 予定通り火曜日に帰国を?」...

一晩中看病してやるよ

〜 「モーリス」19

一晩中看病してやるよ   判決が出た日の晩餐の席、クライヴが倒れた。 モーリスはいち早く駆け寄り、甲斐甲斐しく世話する。 「一晩中、看病してやるよ」 クライヴは内心それどころではない。 モーリスとの関係が公になれば リズリーの二の舞だ。社会的に葬られる。 弁護士...

重労働を含む懲役6ヶ月

〜 「モーリス」18

重労働を含む懲役6ヶ月   判事が判決を読み上げた。 「政界で約束された前途をこの一件で失い 社会的地位も剥奪されたことを考慮し、 温情ある判決を申し渡したい。 重労働を含む懲役6ヶ月。生涯かけて罪を償うのだ」 同性愛者に対する社会の批判の厳しさを 傍聴席のクラ...

風俗紊乱罪で逮捕

〜 「モーリス」17

風俗紊乱罪で逮捕   「リズリー子爵風俗紊乱剤で逮捕」 新聞の1面にデカデカと載った。 リズリーとはケンブリッジの寮で、クライヴが 「危険な人物」だとモーリスに教えた学生でした。 リズリーはクライヴに弁護を依頼するが、体よく断られる。 「そうか、僕と関係を持つことは、...