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LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

どうでも…

〜深読みアクトレス㉗〜

どうでも… ヴァルの指摘は新しいヘレナ像の突破口でした。マリアはハッとする。「なぜこの作品の意味は逆にも取れると思うの?」おとなしく訊く。「この脚本は物体のようなものよ。立場によって見方が変わる」「どうかしら」マリアはわざと気のない返事。「蛇を見なくちゃ」ヴァルは滅多に...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

ヘレナの死を一晩考えてた

〜深読みアクトレス㉖〜

ヘレナの死を一晩考えてた 翌朝、マローヤの蛇を見られる絶好の天候になりそうだった。マリアとヴァルは早朝から家を出る。山道を歩きながら「ヘレナの死を一晩考えていた」とヴァル。「死んだとは書いてないのよ。姿を消すだけ」「あなたの解釈ね」とマリア。「ハイキングに行き戻らない。...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

タバコはあぶない、渡して

〜深読みアクトレス㉕〜

タバコはあぶない、渡して ジョアンがマリアを表敬訪問します。あなたを尊敬しているとベタ誉めする。ジョアンと別れた帰り「いい子じゃない」マリアは機嫌がいい。「お世辞をいいまくられて好きになったのね」とヴァル。「ちがうわよ」とマリア。「そうよ、ちがうわよね」とヴァルは穏やか...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

答えて

〜深読みアクトレス㉔〜

答えて ヴァルは再びマリアに訊きます。有無をいわさぬ口調です。「答えて。わたしの解釈はあなたを混乱させるだけ?それが悔しいし、気まずく、いづらいの」本気の答えでないともうヴァルは納得しない。そうマリアは思った。「残って」とマリア。「無理よ」とヴァル。「残って。あなたが必...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

マリア、無垢な心を取り戻せば?

〜深読みアクトレス㉓〜

マリア、無垢な心を取り戻せば? 無垢な心を取り戻せば女ふたりの関係がわかる、ヴァルはそういっているのですが「今さら無垢になれない」「なれるわ、マリア、ヘレナを受け入れればいいのよ」マリアが嫌うヘレナを、ヴァルは終始一貫擁護します。「当然強さは弱さより好ましい。若さは成熟...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

いいえ、ちがう

〜深読みアクトレス㉒〜

いいえ、ちがう 「女二人の関係が、わたしにはどうも…」つかみきれない。マリアの苦悩は深まります。とうとう「この作品は男の幻想よ」と作品のせいにする。「いいえ、ちがう」ヴァルはきっぱりと否定します。「シグレットのときもそう思った?」と訊く。思わなかった。シグレットは若くて...
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クビにして

〜深読みアクトレス㉑〜

クビにして 帰りの山道を下りながら、ヴァルがいきなり話しかける。「クビにして」驚いて振り向いたマリアに「わたしの考えが単純すぎるなら、わたしの意見や解釈が面白くないならわたしの役目はないでしょ。 セリフの相手だけなら他の人を探して」マリアは「解釈と演じるのは別だといって...
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人は感情で盲目になるのよ

〜深読みアクトレス⑳〜

人は感情で盲目になるのよ 空論をいうヘレナが愚かに見えるというマリアに「人は感情で盲目になるのよ。これは演劇なのよ。人生をどう解釈し表現するか、シグリッドはヘレナの内なる欲望を明確な言葉で現すのよ」わかってほしいと、ヴァルは一生懸命です。マリアを愛するヴァルにはヘレナの...
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あなたを独占する

〜深読みアクトレス⑲〜

あなたを独占する ヘレナとシグリッドのセリフの読み合わせです。「二人の関係は終わりよ」とヘレナ役のマリア。「何もかも?」とシグレッドのヴァル。ヘレナ「そうよ」シグリッド「ヘレナ、別れるのはあなたには無理よ。残るなら恋人のまま」ヘレナ「ダメよ」シグリッド「他の人は近寄らせ...
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なのに若さの特権にしがみつく

〜深読みアクトレス⑱〜

なのに若さの特権にしがみつく マリアは追及をやめない。「あなたの賞賛を得るにはわたしは頭で考えすぎ?古すぎる? 彼女みたいに白紙じゃない?ちゃんと話して!」「わからないけど」ヴァルは口ごもりながら「あなたは人間としても完成され、女優としても円熟している。それなのに、若さ...
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どこも

〜深読みアクトレス⑰〜

どこも その夜家に帰ってから。ヴァルの指摘は正しいとマリアの女優の本能がささやく。マリアは不安に落ち込むが不安の正体がわからない。なりふり構わず、ヴァルを問い詰めます。「マンガみたいなキャラをわたしは軽蔑するけどジョアンは違う?」「嫉妬はやめて。見苦しい」「だから彼女の...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

時々あなたが本気で嫌いになる

〜深読みアクトレス⑯〜

時々あなたが本気で嫌いになる マリアはヴァルの解釈を大笑いします。ビールを派手に吹き出す。ヴァルは苦笑して、自分の意見を本気で聞こうとしないマリアに本音を漏らす。「時々あなたが本気で嫌いになるわ」さすがにジュリエット・ビノシュなのは、このシーンのマリアの呵々大笑です。人...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

でもそれが望みなの

〜深読みアクトレス⑮〜

でもそれが望みなの、だから強いの ヴァルはマリアがくだらないといった映画のヒロインをこう解釈します。「彼女は心の暗部を演じた。大胆で勇敢だと思う」確かにマンガみたいなスーパーパワーを持っている、「よくある設定だけど、それが悪いわけじゃない。彼女は感情的に無防備よ。自分の...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

わたしは大好きよ

〜深読みアクトレス⑭〜

わたしは大好きよ ジョアンが主演する3Dを見に行ったマリアとヴァル。ジョアンは宇宙服を着たスーパーヒーローを演じる。「あなたのために最後まで見たけど、脳細胞が一つずつ死んだわ」とマリア。「彼女、最高だと思うけど」とヴァル。「あまりにもくだらない。頭のからっぽな女が派手な...
LGBTシネマ365日別冊 1日3分「ゲイ映画のキメ台詞」

マローヤのヘビ

〜深読みアクトレス⑬〜

マローヤのヘビ ヴァルの車を二階の窓からマリアは見送る。薄闇の迫る部屋で、マリアは机に座り太い字で書く。「マローヤのヘビ」と。それを見つめる。自分が排斥し、毛嫌いするヘレナとは違うヘレナ像をヴァルは作っている。ヴァルの指摘は正しいのではないか。迷いが壁のようにマリアの前...