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「理由は?」「さあね」

〜年の差恋愛「愛しのグランマ」⑤〜

「理由は?」「さあね」 レストランの女主人が希少本を集めている。エルは初版本を売りに行った。オリヴィアがアルバイトしている店だ。オリヴィアを見るなりエルは「さっき電話したでしょ。無言で2回」「したわ」「理由は?」「さあね」「私を支配してボノボのボスになりたいからよ!」言...

虹働LIKE〜LGBTとすべての人の働きやすい環境を考えるツアー&セミナー〜

 LGBT高齢者向け老後施設の建設を目指して活動する「LGBTの老後をそうぞうする会」が「虹働LIKE」(にじはたらいく)というツアー&セミナーを企画しています。 「虹働LIKE」の基本コンセプトは「見る」「考える」「繋がる」。 多様な働き方を想像するために、実際に多様...

「オリヴィア」じゃない?

〜年の差恋愛「愛しのグランマ」④〜

「オリヴィア」じゃない? 孫のセージが妊娠した。高校生だ。中絶したいがお金がないといってきた。エルもローンを一括返済したばかりで金がない。必要な額は630ドル。相手の男は金がないと言ったと、セージはショボン。「男には他人事だってことだよ!」エルは孫を連れ、男の家に。「さ...

あなたは脚注と同じ

〜年の差恋愛「愛しのグランマ」③〜

あなたは脚注と同じ 「あなたは脚注と同じ」とエル。本文ではなく、目次ではなく、本の最後に小さな文字で書き込まれている、読みたい人は読んでもいいが、読みたくなければそれでもいいという、あれね。「それっぽっちの存在? ひどい言い方ね」とオリヴィア。「私はひどい人間だからね。...

あなたは若いし私はじき50歳

〜年の差恋愛「愛しのグランマ」②〜

あなたは若いし私はじき50歳 エルは繊細な感性の本物の詩人ですが、表に出る態度ふるまいは   野蛮で、口が悪く、泣くときはひとりで泣くストイックなやつ。オリヴィアと一緒に暮らしたのは4か月。離れがたく密着し心は充実、エルの詩作は過去最高を量産した。ところがなぜ急に三行半...

私を大事にしないひどい恋人よ

〜年の差恋愛「愛しのグランマ」①〜

私を大事にしないひどい恋人よ ゲイウーマンの詩人エル(リリー・トムリン)が、恋人のオリヴィア(ジュディ・グリア)と別れる場面から始まるこの映画、日本未公開だけどとっても面白い。冒頭アイリーン・マイルズの詩「時は過ぎる それは確かだ」が出ます。アイリーンは現代詩の ロック...

すべては朽ちる

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉘〜

すべては朽ちる ニヒリスト、フランシス・ベイコンの決めセリフです。こういう人もどことなく辛いわね。すべては朽ちるのは真実だけど、わかりきっていること、いちいち言わなくてもいいでしょ。まるで人と楽しくやるのが地獄みたいね。案外こういう人、いるのではないかしら。人と関係性を...
世界26都市からLGBTの事例や当事者インタビューを発信!「Rainbow Journey project」6月1日のスタートを 前に、藤原 直さんにインタビュー!

世界26都市からLGBTの事例や当事者インタビューを発信!「Rainbow Journey project」6月1日のスタートを前に、藤原 直さんにインタビュー!

21カ国、26都市を巡り各地から情報を届けます  「Rainbow journey project」とは世界を周り各地のLGBT当事者インタビューや、各国のLGBTに対する取り組みなどを、ホームページから発信していこうというプロジェクト。 このプロジェクトを実行するのは...

愛しているんだ、フランシス

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉗〜

愛しているんだ、フランシス ベイコンの心は離れていますが、ジョージは思い切れない。   「愛しているんだ、フランシス」去りゆくベイコンを引き止める。それに対するベイコンの返事。「どこでそんなセリフを? テレビか」人を愚弄するにもホドがあります。ベイコンのことを感性が鋭い...

最後に残るのは一山の骨

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉖〜

最後に残るのは一山の骨と数本の歯 ベイコンは徹底的なリアリストです。彼の幻想怪奇な絵は、形象のデフォルメではなく、人間の心の歪みを描くとこうなるとでもいっているようです。感性が異様に繊細ですから、こんなセリフがサマになる。「彼(ジョージ)の汗ばんだ脇の下。彼の靴下。洗面...

わたしはジョージが好きよ

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉕〜

わたしはジョージが好きよ 画商のイザベラは、数少ないジョージの味方です。「わたしはジョージが好きよ」とベイコンにいう。「パブで見たときは憔悴して、男娼たちにたかられていたわ。彼はまるで死体みたいだった。パリ行き?本気でいっているの? 中毒を早く治さないと手遅れになる。な...

男の好みが災難の元よ

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉔〜

男の好みが災難の元よ ジョージが苦しんでいる。イザベラははっきりいいます。「ベイコンを愛しているのね。男の好みが災いの元よ」イザベラは画商ですから、ベイコンのようなエゴイストでないと描けない絵があることがわかっている。ベイコンに心安らぐ愛を求めても無駄だ。でもそんな男を...

また会える? 明日は?

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉓〜

また会える? 明日は? ベイコンとはサド男でして、「君はジャマだ」とか、平気でいうのです。「おれを描いた絵だ。ひとつも似ていないけど」ジョージがそういうと、「批評をどうも。自分の実力が分かったよ。有意義な話は終わりだ、早く失せろ」まるでゴミみたいに扱います。ところがジョ...

あんな絵を家に飾るやつがいるか

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉒〜

あんな絵を家に飾るやつがいるか 素人に絵はわからない?絵って、わかる、わからないで見るもの?ジョージはいいます。ベイコンの絵を「あんな絵を家に飾るやつがいるものか。肖像画はちっとも本人に似ていないし、ベイコンの仲間もクズだ。 発情した犬みたいな連中が、気取りやがって」ジ...

ジョージの肖像は愛の詩よ

〜「愛の悪魔/フランシス・ベイコンの歪んだ肖像」㉑〜

ジョージの肖像は愛の詩よ 画廊主のイザベラは違った。彼女は絵を見るプロだ。ベイコンの描いたジョージの肖像が「愛の詩」だという。そうだったに違いない。ベイコンは現実の関係より絵のほうに心を打ち込み、本来ジョージに伝える愛情や、やさしさやを絵のほうに託したのです。でもね〜、...