何も変わらない、性が変わっただけ〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑩〜 Diversity Studies2016/04/20 「わたしは前と同じ人間。何も変わらない。性が変わっただけ。」 このセリフ、 ウルフの思想をよく表していると思えるのです。 男女という生物学的な性別はあるが、 生まれたあと、 人が縛られるのは「男らしさ」であり「女らしさ」だ、 それらは文化のレッテルに過ぎない、 規制と既成の枠を取り... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
男の美徳に、忠誠と勇気に乾杯!〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑨〜 Diversity Studies2016/04/19 「女は信用できない。男の美徳に、忠誠と勇気に乾杯」 皇女に振られ昏睡状態に陥ったオルランド。 彼が眠り続けるのは変身の予兆なのですけどね。 目が覚めて 「女を表現する言葉は3つ。 どれも口にする価値がない。 女は信用できない」。 かわいそうに、よっぽど応えたのね(笑) オルランド... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
君と僕は結ばれる運命だ〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑧〜 Diversity Studies2016/04/18 「愛を貫こう、君と僕は結ばれる運命だ」 オルランドというのは 真面目、誠実、純情多感な青年でしてロシアの皇女に一目惚れ。 北国の貧しい領地から 英国の富を求めてやってきた皇女は現実的です。 オルランドはうわ言のように 「酒はウィスキーをやめ、ウォッカにします。 真夜中にロンドン橋で... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
美しい脚をおだし〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑦〜 Diversity Studies2016/04/17 「そなたこそわたしの勝利。美しい脚をおだし」 美青年オルランドにエリザベス1世がいうセリフ。 「お前をわたしのマスコットにしよう。おいで」 女王のベッドに手招きされ、 オルランドはビビってしまうが、 女王陛下のお望みは脚だけだった。 安心するのはまだ早い、 女王の注文とは「老いては... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
女性に思考することはムリだ〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑥〜 Diversity Studies2016/04/16 「女性に思考することはムリだ、女にあるのは気取りだけです。」 女性に生まれかわったオルランドは、 貴族の社交界で、 男性たちの女性観をさんざん聞かされる。 ウルフが作家活動に入った20世紀初頭でも似たようなものでした。 女性が教育を受けることはもちろん、 どだい、 教育を受けるに適... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
僕のことだよ!〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ⑤〜 Diversity Studies2016/04/15 「僕のことだよ!」 オルランドが言う「僕のこと」とはどんなことか。 「彼は権力と領地、財産を受け継ぐ身であったが、 生まれたときから別のことを欲していた。 オルランドが求めていたのはそういう特権ではなく、 話し相手だった」。 これ、ウルフのことね。 「オルランド」が出版されたのは1... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
いつか楽になる日が来る?〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ③〜 Diversity Studies2016/04/13 「姉さん、いつか楽になる日が来る?」 ウルフが姉のバネッサに抱きついて泣きながら言う、 このセリフは痛ましい。 病気の予感と創作の中断と狂気に怯え、 ウルフの神経はさいなまれます。 母親を早く亡くしたウルフは、 姉に一生甘え、頼りにしていました。 姉は姉でアマエタの妹に口やかましい... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
もし後悔してると言えたらいいのに〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ②〜 Diversity Studies2016/04/12 「自分のしたことを、もし後悔していると言えたらいいのに。でも他に方法がなかった。重荷を一生背負うわ。だれも許してくれない。あの暮らしは死だった。わたしは生を選んだの。」3人のヒロインのうちのひとり、 ジュリアン・ムーアの演じるローラは、 夫と、幼い息子と、生まれたばかりの娘を置いて家を出ます。 娘が生まれる... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
花はわたしが買ってくるわ〜ゲイ・アイコン ヴァージニア・ウルフ①〜 Diversity Studies2016/04/11 「ミセス・ダロウェイは言った。「花はわたしが買ってくるわ」」 「めぐりあう時間たち」はウルフのダロウェイ夫人がモチーフです。 田舎で静養しているウルフが最初の1行を書き出すシーンがこれ。 ニコール・キッドマンのウルフはどう見ても若すぎますが、 でも繊細なウルフの「見た目」を、 頑張... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments
片づいたらこれを置く〜愛しのヘンタイ/デヴィッド・リンチ②〜 Diversity Studies2016/04/10 「片づいたらこれを置く」 青はデヴィッド・リンチの大好きな色です。 「ブルー・ベルベット」も、 あれがブルーだから暗く沈んだ、 心の闇の世界に説得力がありました。 「マルホランド・ドライブ」にも、要所、要所に青が使われます。 ヒロインがバッグから取り出した青い小箱からは、 手品のよ... ゲイ映画のキメ台詞0 Comments