監督 ドメ・カルコスキ

伝説的イラストレーター

〜 「トム・オブ・フィンランド」40

伝説的イラストレーター   本作はゲイカルチャーを牽引した伝説的イラストレーター。 トム・オブ・フィンランドの伝記映画です。 美しく逞しい男性像はどのようにして生まれたのか。 性的マイノリティへの差別が激しかった時代、愛する男性と 手を繋ぐこともできなかった差別に苦しみ、 ...

トムの絵の男になれる

〜 「トム・オブ・フィンランド」38

トムの絵の男になれる   トムの絵は進化を遂げた。 社会がゲイ男性に押し付けていた ひ弱でか細いイメージを一変させた。 数多くの当事者が潜在下で理想とする、 ポジティブで力強く、筋肉がまぶしいばかりの男性像に変えた。 エイズが流行する社会で、ゲイバッシングが激化するな...

みんな愛を求めている

〜 「トム・オブ・フィンランド」37

みんな愛を求めている   出版パーティにトムが招かれている。 マイクの前に立った。 「ストレート、ゲイ、乱交好き、アナル好き、熊系、オネエ系、 老カップル、みんな愛を求めている」 万雷の拍手。 トムの絵のコスチュームで身を固め、 会場を埋めた男たちが熱狂していた...

コンドームを使おう

〜 「トム・オブ・フィンランド」36

コンドームを使おう   トムとダグは顔を見合わせた。 1万部? 充分だ。トムの筆が爆進する。 「コンドームを使おう」 ポスターに、横断幕に、 エネルギッシュでパワフル、セクシーな 男たちが街に出現した。 話題は話題を呼び、ついにカラー本が店頭に並んだ。 &...

私には神聖だ

〜 「トム・オブ・フィンランド」35

私には神聖だ   拒否する社長に「ザガットさん」トムが話しかける。 「私はソ連兵と戦いました」(なんの関係がある、という顔) 「うちは神聖な宗教画専門ですよ」 「私には、この絵が神聖なのです」 この一言でザガットは納得した。 トムのスピリットが理解できたのだ。 ...

刑務所行きになるかも

〜 「トム・オブ・フィンランド」34

刑務所行きになるかも   トムとダグが小さな印刷所を訪ねる。 閑古鳥が鳴いている。 初老の社長ザガットが現れ「なぜうちに?」 「ロサンゼルス中の印刷所に断られた」 作品を見た社長、「刑務所行きになるかも」 ビビってしまった。当然だった。 エイズはゲイが原因だと町...

私はやめない

〜 「トム・オブ・フィンランド」33

私はやめない   バタバタと倒れていく罹患者たち。 トムは画紙を見てつぶやく。 「もう死はウンザリだ。私はやめない」 描くことをやめない。 人生を豊かにするような絵を描いて出版する。 そう決心したトム。 彼のテーマがよみがえる。 ポパイのような水兵、彼の肩...

君から命と愛をもらった

〜 「トム・オブ・フィンランド」32

君から命と愛をもらった   トムは描いていない。 今のアンチ・ゲイの状況で自分の絵は受け入れられない。 「最近、描いていないのだよ」 「君から命と愛をもらった。後悔はない」 ウサギが逃げた。 慌てふためいて探す男たち。 看護師もまじり病室は大騒動だ。 ほん...

ゲイは地獄に落ちるぞ

〜 「トム・オブ・フィンランド」31

ゲイは地獄に落ちるぞ   ロスはエイズ旋風が吹き荒れていた。 「彼らは異常者です」 「ゲイは地獄に落ちるぞ」 「悔い改めろ」デモが行進する。 トムたちはエイズに罹患した友だちの見舞いに病院へ行く。 患者の兄弟だ、甥だと称する男たちがゾロゾロ。 家族でなければ面会...