監督 ショナリ・ボーズ

今夜も彼女の家で勉強を

〜「マルガリータで乾杯を」⑪〜

  今夜も彼女の家で勉強を   母親は電話の定期便で父親に近況報告。 「ハヌムのおかげで助かっているわ。今夜も彼女の家で勉強を」 勉強は勉強でも課外活動です。 バーに連れてこられたライラは戸惑う。 飲み物を聞かれ「コーラを」 「コーラ? ここは大人の店だよ」 「じゃ、マルガ...

水着を取って

〜「マルガリータで乾杯を」⑩〜

  水着を取って   ハヌムとプールに行きます。 更衣室でスルスルとハヌムは全裸に。 「水着を取って」とライラに頼む。 「今度はあなたよ」ハヌムはライラを手伝う。 ためらいのないハヌムの動きに、ライラも緊張をほぐす。 ライラが介助し、見えないハヌムが背泳で、 アヌムが介助し...

あなたが見たいの

〜「マルガリータで乾杯を」⑨〜

  あなたが見たいの   「あなたが見たいの」ハヌムは指でライラの腕。すべすべした首、 顔をなぞっていく。頬、ひたい、唇。 手の動きを止め、「ウソでしょ! 美人なのね。憎らしいくらい」 ライラはうれしそうに微笑む。誰だってうれしいよね。 まともに美人だと言われたら。恋に落ちたの...

ハヌムよ

〜「マルガリータで乾杯を」⑧〜

  ハヌムよ   彼女の名はハヌム。母親はパキスタン出身、父親はバングラディシュ。 「私はライラ」 母親にハヌムを紹介する。「私の母さんよ」 ハキハキしてよく気のつくハヌムを母親はすっかり気に入ります。 ハヌムは美術館の、古代の石像の前にライラを連れて行く。 「目を閉じて触っ...

警察は引っ込め

〜「マルガリータで乾杯を」⑦〜

  警察は引っ込め   「編入したばかりよ。勉強しないと」心配する母親をよそに ライラはデモに参加します。 「世界に平和と正義を。警察は引っ込め」 野放しにするものかと警察は強硬。 催涙弾で対応した。 逃げ遅れた目の見えない学生をライラが助けた。 人通りの途絶えた場所に来て...

作文プログラム

〜「マルガリータで乾杯を」⑥〜

  作文プログラム   作文プログラムの講義が始まった。「時間は10分」と制限付き。 「散文か、詩か、ラップで書け。 時は大晦日、船に乗っている、チェロが聞こえる、オレンジを食べている、 誰かがブルーの服を着ている、 君は愛する人に秘密を正直に言う。始め!」 日本とややスタイ...

黙っていくのか、ビッチ

〜「マルガリータで乾杯を」⑤〜

  黙っていくのか、ビッチ   ドゥルブはライラの元カレ。 自分に黙ってニューヨークに行くのかと。 でも彼はいいやつで、早い時期に ライラのセクシャリティに気がついていました。 束縛の強いインドより、自由なアメリカに行くのがいいと 察しているフシがある。少なくとも咎める口調は...

あなたは残る?

〜「マルガリータで乾杯を」④〜

  あなたは残る?   不満げな父親に「あなたは残る? 私たちはいくわよ」 お父さんの返事は全然、あてにしていないお母さんの口ぶり。 ゴッド・マザーの判断で着々と進みます。 家庭内暴力の悲劇を見るにつけ、聞くにつけ、家庭というのは いわゆる「カカア天下」の方がうまくおさまるので...

ニューヨーク大学

〜「マルガリータで乾杯を」③〜

  ニューヨーク大学   アメリカのアイビーリーグ8大学に並ぶ名門、ニューヨーク大学。 ノーベル賞受賞者30人以上、 映画関係ではウッディ・アレン、ジョエル・コーエン、カリン・クサマ、 ウーピー・ゴールドバーグ、アン・リー、ルーニー・マーラ… 刺激的な教育環境にライラでなくとも...

母さん、わたしバカみたい

〜「マルガリータで乾杯を」➁〜

  母さん、わたしバカみたい   大学のバンドで歌詞を書いているライラは、好きなヴォーカルの男子に 振られた。自分は障がい者で相手は健常者、だからうまく行かない? ライラはベソをかき 「母さん、わたしバカみたい。もうこの大学にいたくない」 母親はガンの再発を抱えています。でも一...