モンスターズ 悪魔の復讐

お前は無価値な人間だ

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」㉑〜

  お前は無価値な人間だ   父親宛の脅迫状の差出人は叔父だった。 「バレないとでも思った?」 リジーが筆跡の同じ脅迫状を突きつけると叔父は居直り 「お前は自分を特別だと思っているだろう。でも実際は盛りを過ぎた 無価値な人間だ。今も、この先も」 顔を歪め、リジーを壁に押し付け...

なぜ親切に?

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑳〜

  なぜ親切に?   「なぜ親切に?」ブリジットの問いにリジーは答えない。 リジーにだって理由はわからなかっただろう。 二人の気持ちは急激に接近する。 ベッドメークをするブリジットが、ベッドに隠された自分宛の手紙に気づく。 周囲に誰もいないことを確かめて読む。かすかな微笑。 ...

私こそ謝るわ

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑲〜

  私こそ謝るわ   「言い過ぎました。すみません」ブリジットがきた。 「私こそ謝るわ」 打ちひしがれたリジーに、ブリジットはいたたまれなくなる。 リジーの指を握る。 「自分をだましてきた。状況はいつか変わるとね。 でも変わらない。この先も」 冷たい家庭。分かり合えない家族...

生きるために我慢してるんです

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑱〜

  生きるために我慢してるんです   リジーは父親が夜な夜なブリジットの部屋に忍びこんでいることを知る。 リジーの顔に憤怒が浮かぶ。 手鏡を叩き割り、マギーの部屋の入り口に巻く。 翌日、リジーのいる納屋にブリジットが来て唐突に言う。 「辞めると言ってお父上に快諾されると?  ...

読んでください

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑰〜

  読んでください   手紙を手に、切羽詰まった顔のブリジットがリジーを探しに来る。 納屋にいた。 「手紙が来て…読めない字が。読んでください」と差し出す。 一読したリジーはためらったが 「母上は長い闘病の末、他界されました」 オロオロと去りかけたブリジットは、身を翻し、リジ...

もう大丈夫、手伝います

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑯〜

  もう大丈夫、手伝います   父親との激しい諍いで、リジーは発作を起こす。 気がつくとベッドに寝かされ、ブリジットが見ていた。 姉は「バカね、これで施設送りよ」と言って出て行く。 「もう大丈夫」ブリジットは身を起こすリジーにいい、 「手伝います」服を脱がせ 「冷えます?」夜...

この二人に全てを残す気?

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑮〜

  この二人に全てを残す気?   「食べろ、リジー」鳩の丸焼きを食べろという父親。 サディストですね。 叔父もいる晩餐のテーブルで「この二人に全てを残す気?」と リジーが詰め寄る。 この二人とは継母と叔父です。 叔父が財産管理人になれば継母を抱き込み、姉を手なづけ、 リジー...

全部でいくら?

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑭〜

  全部でいくら?   タンス、引き出しからありったけの現金、装飾品をつかみ出し、 質屋に行きます。 「全部でいくら?」 発作的な行動で父親に対する嫌がらせとしか思えません。 質屋の親父がボーデンに知らせ、リジーの仕業だとすぐ判明した。 父親はリジーの可愛がっていた鳩の首をみ...

医者から施設を勧められた

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑬〜

  医者から施設を勧められた   外出先から帰ったリジーは父と叔父の相談を廊下で聞いています。 「リジーの症状は?」 「よくない。医者は施設を進めている。見限る口実だろう」 リジーを施設に入れ、残る娘、長女のエマは叔父と仲が良い。 リジーさえ排除すればボーデン家の財産は彼の思う...

娘に後見人をつける

〜「モンスターズ 悪魔の復讐」⑫〜

  娘に後見人をつける   ボーデンに再々脅迫状が来ます。 「お前の態度や振る舞いが住民の嘲笑を買っている。お前のせいだ」 ひどい父親ね。 親子でも気の合わない人同士はいます。 ボーデンは義弟を呼び、娘の後見人になってくれるよう頼みます。 地位も財産も安定収入もない義弟にとっ...