バンジャマン・ボワザン

後で一緒に映画に行こう

〜「Summer of 85」(5)〜

後で一緒に映画に行こう   父親のあとを継いで店を守っていきたいとダヴィド。 アレックスは「就職するか勉強を続けるか迷っている。 きょうルフェーブル先生と話す」 「あの先生ならいい助言をくれる。今夜話を聞かせて。 母さんが君の服を洗う。取りにくるだろ。 後で一緒に映画...

僕の部屋で話そうか

〜「Summer of 85」(4)〜

僕の部屋で話そうか   ゴーマン夫人は店に戻り(船具店を経営) ダヴィドは「僕の部屋で話そうか」。 若者の部屋らしく、適当に整然と、適当に乱雑な室内。 着替えを出してやり、長すぎるパンツの裾を折ってやり、 「これで髪を梳かせ。鏡もある」 世話女房のごとく細やかに面倒を...

転覆後に必要なものが揃っている

〜「Summer of 85」(2)〜

転覆後に必要なものが揃っている   ストーリーは現在と過去が交錯して進みます。 警察に収監中のアレックスが回想する。 セーリング中に天候が急変し、ヨットが転覆した。 通りかかったユダヤ人の青年ダヴィドが助けてくれた。 アレックスのヨットを海岸までひっぱり 「転覆後の必...

僕が惹かれるのは死そのものだ

〜「Summer of 85」(1)〜

僕が惹かれるのは死そのものだ   主人公はアレックス16歳。文学青年。1885年夏。 「僕は死体に深い恐れを抱いている。 ある死体によって魂を打ち砕かれた。 その物語を語ろう」 フランソワーズ・オゾン監督作品。ゲイが主題です。 アレックスは16歳という多感な時期に ...