ジュリアン・ムーア

母親はクラリス・タガート

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」㉓〜

母親はクラリス・タガート ハバナがテレビでインタビューを受けている。「母親はクラリス・タガート。1970年代の名優です。76年のクリスマスに焼死しました。お母さんが中毒だった事実を明かし、ご自身が受けた性的虐待も告白された。異例です。普通は男性、父親か継父による虐待ですが」とアナウンサーがいい、撮影中の「盗ん...

放火した、でも故意にじゃない

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」㉒〜

放火した、でも故意にじゃない アガサが元の家の焼け跡で、運転手のジェロームとデート。この家はベンジー・ワイスの家で、家事で焼けた、ベンジーは弟で、自分が放火した、でも故意にじゃない、とアガサは打ち明け、「脚と背中とお腹に火傷の跡があるから、脱がさないで」とジェロームに頼む。焼け残った石や壁のある、寒々とした焼...

飛行機に乗れ、それが償いだ

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」㉑〜

飛行機に乗れ、それが償いだ アガサのアパートを父スタッフォード博士が訪ねます。フードで顔を隠しています。アガサとは父一家にとって、誰にも知られたくない存在なのです。「あの時の償いをしたくて戻ってきた」という娘に「1万ドルある。飛行機に乗れ。それが償いだ。お前に灰にされた人生を必死で取り戻した。私の世界をお前に...

代役はあなたよ

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑳〜

代役はあなたよ エージェントのジニーが電話してきた。アジタの息子がプールで溺死、アジタはショックで入院、復帰は無理、「代役はあなたよ」というではないか。夢にまで見た母親の役だ。我に返ったハバナはしっかり念をおす。「条件は下げないで。立場はこっちが上よ」 (「マップ・トゥ・ザ・スターズ」) ...
水

新しい秘書奴隷、いいわね

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑲ 〜

新しい秘書奴隷、いいわね ハバナの白昼夢に現れたママ、クラリス。いつものように娘をねっとりと見つめ「あの秘書奴隷、いいわね」とアガサを褒める。ハバナは油断しない。案の定「あんたらには共通点がある」アガサとハバナのことです。「まずあのバカ分析医。“ママ、私は強くなった、食事ができたわ”ですって?」「何の用?」ハ...

アン・ハサウェイよ

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑱〜

アン・ハサウェイよ ハバナの奮闘にもかかわらず、「盗んだ水」の主役はアジタに決まった。ショッピングの帰途のアジタと、店の前でハバナはばったり出会う。お世辞を浴びせかけ「あなたにぴったりよ」と持ち上げる。「若き日の母の役はだれが?」と訊くと「アン・ハサウェイよ」ハバナはマジで「大丈夫?」「アンはいいわよ。名優だ...

姉さんが戻ったらしい

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑰〜

姉さんが戻ったらしい ベンジーの部屋に夜、父のスタッフォード博士がきます。「姉さんの話だ。戻ったらしい」「刑務所にいるかと思っていた」「病院にいたんだ。遠くの。でも18歳で自由になった。病院も拘束できない。接近禁止命令を要請しているが。アレは危険だ。アレが戻ってきたら教えてくれ」娘を「アレ」としか呼ばない言い...

ママを家に呼ぶのだ!

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑯〜

ママを家に呼ぶのだ! スタッフォード博士がハバナを施術し、マッサージしながら叫ぶ。「ママを家に呼ぶのだ!」そしてこういえと教えます。「ママ、もう怖くない。私は強くなった。食事ができたわ。ここは私の家よ。苦痛と希望で建てた家よ。もう傷つけられない。私はママの子供よ。私の家はあなたの家」ハバナは自分に言い聞かせる...

女の子を雇ったの

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑮〜

女の子を雇ったの マッサージを受けながらハバナが「女の子を雇ったの」「顔に問題があってね。火傷の跡があるの」スタッフォード博士が尋ねる。「出身地は?」「フロリダですって」博士、沈黙。ハバナは無邪気に続ける。「彼女が玄関に現れたとき、彼女を雇ったら何かがうまくいくと感じたの」「現れたのではなく君が呼んだのだ。火...

こわいの、母の夢を見るたび…

〜君の名を書く…「マップ・トゥ・ザ・スターズ」⑭〜

こわいの、母の夢を見るたび… ハバナがセラピーにかかっています。スタッフォード博士がハバナの背中をもみあげ、リラックスさせる独特のマッサージを施す。「夢がリアルでこわいの。私、入院するの?」「トラウマ生存者の典型例だよ」「私、多重人格?」「違うし、ちゃんと対処できる」「忌々しい。母の望みは何?」「君がいやな過...