シャロン・ストーン

あら筋を聞く?

〜「氷の微笑2」㉛〜

  あら筋を聞く?   ここは精神病院。マイケルは車椅子にいる。 うなだれて言葉も発せない。キャサリンが来た。 「マイケル。プレゼントよ。初校より結末が面白くなったわ。 粗筋を聞く? あるアメリカ人。ブロンドの小説家。 周りで人が死んでいく。犯人は誰か。ブロンドか汚職刑事か。 ...

犯人はウォッシュバーン

〜「氷の微笑2」㉚〜

  犯人はウォッシュバーン   キャサリンはマイケルの耳に毒を注ぎます。 「チェズラフは恋人を殺していない。犯人はウォッシュバーン。 麻薬の売人を逮捕するために彼がしたことよ。 たかが売人逮捕のためにあなたは自分の失態だと思って7年間苦しんだ。 離婚も心の病も」 しかしウォッ...

マイケル、あなたは病気よ

〜「氷の微笑2」㉙〜

  マイケル、あなたは病気よ   「君の命が狙われている、彼女に治療など無理だ。入院措置をとる」 ミレーナの元に駆けつけマイケルは危急を訴えるが 「彼女と話したわ。あなたは患者と寝たわ。あなたは病気なの。 28日間の観察入院で不起訴にできるって。 だけど医師免許は剥奪よ」 そ...

認めるわ、私が殺した

〜「氷の微笑2」㉘〜

  認めるわ、私が殺した   キャサリン、自白か、と思うのは早い。 マイケルに「殺したのか、殺していないのか」と問い詰められ、 面倒になったキャサリンがあっさり「私が殺した」という。 「本当か」 「やったといえば信じない、やってないと言っても同じ。 どう言えというのよ。話す意...

私は偏見でものをいう

〜「氷の微笑2」㉗〜

  私は偏見でものをいう   今さらあんたから言われんでも、と思いますが。 キャサリンの場合、偏見はイコール主導権を握るパワフルな武器で 公平と秩序を重んじる良識派の見識をぶっ壊してしまう。 既成概念を逸脱したところに多くのアーティストは 自分のスタイルを創ってきたのですが、殺...

とんでもない異常者だぞ

〜「氷の微笑2」㉖〜

  とんでもない異常者だぞ   「彼女を信用できるのか、あんたは。とんでもない異常者だぞ」 刑事の洞察が正解だわ。 すぐたぶらかせるマイケルより、キャサリンを絶対信用しない 野蛮な刑事との一騎打ちにしたほうが迫力出たかも。 ウォッシュバーンに扮したのはデヴィッド・シューリス。 ...

見せたいものがある

〜「氷の微笑2」㉕〜

  見せたいものがある   誰を信じていいかマイケルはもうろうとしてくる。 「見せたいものがある、乗れよ」 ウォッシュバーンは彼を売春宿に連れていく。 そこには首にベルトを巻かれた男の死体が。 キャサリンの後をつけマイケルが入って行き、 この売春宿に来て、窓から覗いた彼女の情...

彼に前歴が?

〜「氷の微笑2」㉔〜

  彼に前歴が?   ウォッシュバーン刑事が汚職刑事だとマイケルは聞く。 キャサリン憎し、で固まっている刑事です。 彼に行き過ぎはあるかもしれませんが、 何しろキャサリンこそが 捏造の名人ですし、 この映画はまことしやかなマクガフィンで 成り立っていると言ってもいい。  内容...

私を信じて

〜「氷の微笑2」㉓〜

  私を信じて   冷血な女に「あなたは欲情するの。だから私に会いに来た」 キャサリンの右手がベッドの下を探る。 すわ、アイスピックか。 いいえ、マイケルの首にパシッとベルトを巻き 「私はあなたを信じる。あなたも私を信じて」 こういう状態で信じろと言われても… そこがキャサ...

冷血な殺人犯に魅かれるのよ

〜「氷の微笑2」㉒〜

  冷血な殺人犯に魅かれるのよ   キャサリンが引導を渡すごとくマイケルに 「私を犯人にしたいのでしょ。あなたはそういう人に惹かれるのよ。 冷血な殺人犯に」 性格のいい、慎ましい、なに不足ない女性が妻であるのに ビッチに惹かれる男性。マイケルもそうなのね。 キャサリンは自分に...