ウーピー・ゴールドバーグ

映画は危険なものよ

〜「セルロイド・クローゼット」㉛〜

  映画は危険なものよ   スーザン・サランドンはこう締めくくります。 「映画は無視できない。危険なものよ。だって夢の番人だもの。 小さな暗室の中で観客は無防備になる。そして自分の感性が試される。 普段は感じないことを感じ、自分が人生の主役になれると感じる。 一方で人を歪めるこ...

いつの時代も愛は愛だ

〜「セルロイド・クローゼット」㉚〜

  いつの時代も愛は愛だ   「フィラデルフィア」は男同士の愛を描きました。主人公はエイズです。 主演のトム・ハンクスは 「アンディとミゲルはすべてを注ぎ込んで、時間をかけ、不変の愛を育んだ。 いつの時代も愛は愛だ。あの映画はそういっている映画なのだ」 長い沈黙が終わりを告げ、...

観客はいつも前に進んでいます

〜「セルロイド・クローゼット」㉙〜

  観客はいつも前に進んでいます   「観客はいつも前に進んでいます。 観客の感性をつくことができれば映画は成功よ」 そうシャーリー・マクレーンは言います。 目に見えない時代のうねりが来ようとしていました。 観客の感性がそれを求めていたからです。 人を好きになることが自由であ...

業界の連中は大金をもらう

〜「セルロイド・クローゼット」㉘〜

  業界の連中は大金をもらう   映画業界の古いた異質を、ダニエル・メルニック元映画会社社長は こう指摘しています。 「業界の連中は大金をもらう。不当なほどの大金だ。 そして金がもらえなくなるのを恐れている。だからどうしても保守的になる。 この国の大企業の連中はみなそうだ」 ...

結婚するのよ

〜「セルロイド・クローゼット」㉗〜

  結婚するのよ   「フライド・グリーン・トマト」です。 南部アラバマの小さな町に住む少女イジーは最愛の兄バディを 事故で亡くす。失意のイジーにやさしく寄り添ったのが兄の恋人ルース。 愛する人を失った二人は友情以上の友情で結ばれる。 やがてルースは結婚。 「結婚するのよ」と...

ミッドナイト・エキスプレス

〜「セルロイド・クローゼット」㉖〜

  ミッドナイト・エキスプレス   男同士が愛を交わすのは、ベッドシーンでなくともショッキングだった。 「ミッドナイト・エキスプレス」(深夜特急)とは「脱獄」の意味。 出来心で麻薬を持ち帰ろうとした青年ビリーが、麻薬の国外持ち出しの取締を強化したトルコ政府の方針で4年の実刑になる。...

ストレートの男が動かしている

〜「セルロイド・クローゼット」㉕〜

  ストレートの男が動かしている   映画業界には根強い保守的な体質が抜け切れませんでした。 スーザン・サランドンは 「世間は女同士の関係が永遠に続くとは考えない。 いい男に出会えば変わる。半ばそう信じているから、 女同士の恋愛には寛容なわけよ。どうせ変わる、とね。 ストレー...

カラーパープル

〜「セルロイド・クローゼット」㉔〜

  カラーパープル   かくいうウーピー・ゴールドバーグは「カラーパープル」で、 愛し合う女同士を演じました。 ウーピー演じるセラは夫の愛人であるシャグに恋するが、 「性的なものよりもっと深いものよ」 差別と忍従の生活に明け暮れていたセラが、自分も人も 愛することは自由であっ...

弱々しさを感じてしまうのね

〜「セルロイド・クローゼット」㉓〜

  弱々しさを感じてしまうのね   男が男を愛することに嫌悪を感じる社会や人々について ウーピー・ゴールドバーグはこう分析しています。 「男性は、女同士より男同士のカラミの方が不愉快なのよ。 弱々しさを感じてしまうのね。彼の自分の中にある弱さゆえ、 彼は男を好きになるのだと、み...

クルージング

〜「セルロイド・クローゼット」㉒〜

  クルージング   ついにゲイ・シーンを認めたハリウッド、として記憶される映画。 ハード・ゲイの世界がまともに取り上げられました。 「クルージング」とは本来の意味ではなく、男を漁るという意味です。 ゲイの社会に潜入捜査した一人の刑事が深入りし、 葛藤しながら変貌していく。 ...