あさがおと加瀬さん

でもやっと目があった、ここで

〜「あさがおと加瀬さん」⑪〜

  でもやっと目があった、ここで   加瀬さんは自分を見ていたのだ、知らないところで、ずっと。 山田は(うれしい)というより、もっとしみじみとしたものが こみ上げてきます。 二人の恋愛模様を誇張せず、柔らかく寄り添うように描く視点が このアニメを良質のものにしています。 &n...

いつも、すごいなあって見てた

〜「あさがおと加瀬さん」⑩〜

  いつも、すごいなあって見てた   「雨の日は黄緑色の傘、晴れの日は麦ワラ帽子。 お昼の休憩時間も草むしり、してたでしょ。いつもすごいなあって見てた。 振り向いてくれないかなと、思ってた」 山田、胸キュン。 セクシャリティが透明になって、空気に溶解していくような場面。 &n...

下、見て

〜「あさがおと加瀬さん」⑨〜

  下、見て   うなだれる山田の手を引っ張って、加瀬さんは屋上のある位置にきます。 「下、見て」「庭ね?」 そこは緑化委員会に属する山田が、いつも手入れしている花壇の真上。 回想シーンにありましたが、 つきあってほしいと打ち明けたのは加瀬さんの方。 加瀬さん「ダメ?」 「...

やさしいし、カッコいいし

〜「あさがおと加瀬さん」⑧〜

  やさしいし、カッコいいし   「加瀬さん、やさしいし、カッコいいし、 みんな加瀬さんを好きなの、当たり前よ」 山田は加瀬さんと比べ劣等感を覚えます。 加瀬さんはそんな山田を見て (そうか、こうやって大事なものに気づかないとき、 たくさんあったんだ)と思います。 大事なも...

おいしかったア〜

〜「あさがおと加瀬さん」⑦〜

  おいしかったア〜   やっとお弁当を食べてくれました。 「あ〜、おいしかったア〜」 加瀬さんはペロリと平らげ、幸せ満開。 山田はどこか屈託ありげにうつむいている。 (そっか。自分が無頓着すぎた)加瀬さんは反省します。 「いつもバタバタして、落ち着かないよね、私」 でも山...

加瀬さん,人気だね

〜「あさがおと加瀬さん」⑥〜

  加瀬さん,人気だね   お弁当のことを切り出す暇もなく、 加瀬さんの周りに群がってくるクラスメートに山田ははじき出される。 山田の友だち、三河は山田の心中を察し 「加瀬さん、人気者だね」 三河はこまかいことをごちゃごちゃ言わない、あっさりした性格。 山田が加瀬さん大好きを...

私と加瀬さんは両想い!

〜「あさがおと加瀬さん」⑤〜

  私と加瀬さんは両想い!   こういう言い方するのですね、「両想い」なんて。 相思相愛なんて今や蔵に眠る言葉か。 ともあれ、山田は嬉しくて仕方ない。 「つきあっているなんて夢みたい。私と加瀬さんは両想い」ルンルン。 で、どういう行動に出たかというと 「こういうときは、やっぱ...

山田の好きなようにで、いいよ

〜「あさがおと加瀬さん」④〜

  山田の好きなようにで、いいよ   加瀬さんは 「山田の好きなようにで、いいよ」寛容に受け止めてくれる。 もっとも、どう答えていいかわからなかったのだと思いますが。 二人の外見は、加瀬さんは細身の長身。無造作なショートヘア。 山田は小柄で、平凡なセミロング。身長差歴然。 そ...

具体的に何をすればいいと思う?

〜「あさがおと加瀬さん」③〜

  具体的に何をすればいいと思う?   「高校生にもなって、恥ずかしいよね。それでね、 具体的に私、何をすればいいと思う?」 電話の向こうで(ブーッ) 加瀬さん、卒倒しかける。 ストーリーは主人公二人の台詞劇で進行しますから、 山田と加瀬さんのやりとりがそのまま映像になっていま...

男子とほとんど喋ったことないし

〜「あさがおと加瀬さん」➁〜

  男子とほとんど喋ったことないし   山田と加瀬さんの電話の会話。 山田はオクテで「私、男子とほとんど喋ったことないし、 つきあう人、加瀬さんが初めて」 なんて言っている。受け止める加瀬さんはどうか? この映画は初めから二人の恋愛がテーマです。 どっちも高校生です。高校生の...