ゲイ映画のキメ台詞

マド、気が変わった?

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」6

マド、気が変わった?   ニナにはどうもマドの様子が気になる。 表情が冴えない。 「マド、気が変わった?」 「家族には明日、伝えるって言ったでしょ。 アパートを売ってローマに引っ越すって」 マドはややケンのある答え方をする。 移住計画は早くも先行きの不安を帯びて...

ニナ、時間よ、起きて

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」5

ニナ、時間よ、起きて   ニナがマドの部屋に泊まり、朝になると自分の部屋に戻る。 たった数メートルの距離でも離れがたい。 不動産業者が来て、 売却手続きに必要な書類を整えておいてくれと言って帰った。 立地もいい、間取りもいい、売却値段は25万ユーロ。 いい値段だ。移住...

ママの浮気を責めた時も

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」4

ママの浮気を責めた時も   アンヌは子供の時から母親が弟の肩ばかり持つと不満げだ。 「ママの浮気を責めた時も、何も言い返さず黙っていた。 なぜ浮気を?」 「話してどうなるの」母は話したがらない。 「そうね」娘はあっさり話を切り上げる。 マドレーヌの結婚生活は不幸だった...

ママ、熱すぎない?

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」3

ママ、熱すぎない?   マドレーヌには娘と息子がいる。 娘がアンヌ。美容師だ。息子はフレッド。 娘は母親思いで、日常的に母親と行き来する。 フレッドは母親に対して批判的であるのが後でわかる。 アンヌは母親の髪を整えてやりながら 「ママ、熱すぎない?」とやさしく声をかけ...

テヴェレ河畔がいいわ

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」2

テヴェレ河畔がいいわ   マドレーヌとニナは同じアパートの最上階に住み、 ふたつの部屋を行き来する恋人同士。 「テヴェレ河畔がいいわ」とマドレーヌ。 今のアパートを引き払いローマに移住する計画です。 「私は別人になるの。例えば五輪水泳選手のメダリストとか」 夢が広がっ...

マドレーヌ

〜 「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」1

マドレーヌ   老年の男性同士のゲイ映画に 「事実は小説より奇なり」がありました。 考えてみれば「キャロル」でも「アンモナイトの目覚め」でも、 「ロニートとエステ」でも、彼女らが数年後に 別れているかそのままかは置き、いずれ老年期を迎えます。 それをスクリーンがまだ切...

伝説的イラストレーター

〜 「トム・オブ・フィンランド」40

伝説的イラストレーター   本作はゲイカルチャーを牽引した伝説的イラストレーター。 トム・オブ・フィンランドの伝記映画です。 美しく逞しい男性像はどのようにして生まれたのか。 性的マイノリティへの差別が激しかった時代、愛する男性と 手を繋ぐこともできなかった差別に苦しみ、 ...

トムの絵の男になれる

〜 「トム・オブ・フィンランド」38

トムの絵の男になれる   トムの絵は進化を遂げた。 社会がゲイ男性に押し付けていた ひ弱でか細いイメージを一変させた。 数多くの当事者が潜在下で理想とする、 ポジティブで力強く、筋肉がまぶしいばかりの男性像に変えた。 エイズが流行する社会で、ゲイバッシングが激化するな...

みんな愛を求めている

〜 「トム・オブ・フィンランド」37

みんな愛を求めている   出版パーティにトムが招かれている。 マイクの前に立った。 「ストレート、ゲイ、乱交好き、アナル好き、熊系、オネエ系、 老カップル、みんな愛を求めている」 万雷の拍手。 トムの絵のコスチュームで身を固め、 会場を埋めた男たちが熱狂していた...