ゲイ映画のキメ台詞

私たちの人生には永遠の夜明けが待つ

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル30〜

 

 私たちの人生には永遠の夜明けが待つキャロルがテレーズに書いた手紙です。詩的ですけど抽象的で、これじゃテレーズが「棄てられた」と思ったの、無理ないわね。よく読めばキャロルが書いているのは、緊急措置として一時的に距離をおくけれど、いつか事態が収拾したら迎えに行く、それまでは波風立たせたくない、今は性急に解決や説明を求めな...

「キャロルは?」「朝早く発ったわ」

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル29〜

  「キャロルは?」「朝早く発ったわ」 盗聴テープを手に入れた夫側は強気に出る。 キャロルは弁護士との打ち合わせのため急遽ニューヨークに 戻る。 残されたテレーズをアビーが迎えに来ていた。 「キャロルは?」「朝早く発ったわ」「戻ってくる?」 「いいえ」 置き去りにされたテレーズはショックで落ち...

あなたの気持を喜んで受け入れたのよ

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル28〜

  「あなたの気持を喜んで受け入れたのよ。いい?」 探偵の盗聴がわかってから、 落ち込んで車を走らせるキャロルとテレーズ。 無言のテレーズに 「なにを考えているの?」 とキャロル。 「…」 「何度同じ質問をさせるの」 とキャロル。 テレーズは泣き出し、一緒におれる嬉しさで旅行を...

ここ? ウォータールーよ

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル27〜

  「ここ? ウォータールーよ。ひどい名前ね」 ベッドに肘をついたテレーズが、 窓辺に立ち外を見ているキャロルに訊く。 「なんていう町だっけ?」 キャロルは振り向き、微笑む。 「ここ? ウォータールーよ。ひどい名前ね」 ウォータールーには「挫折、失敗」の意味があります。 まさにふた...

安心できる? わたしと一緒にいて

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル26〜

  「キャロル、安心できる? わたしと一緒にいて。何かにおびえているならいって。わたしが力になります。」 シャワー室から 「テレーズ、ブルーのセーターを取って」 とキャロルが呼ぶ。 「ベッドの上のスーツケースにあるわ」 セーターはすぐ見つかった。 テレーズは柔らかいセーターに顔を埋め、 ...

ワン・ミント・ジュレップ

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル25〜

  「ワン・ミント・ジュレップ」 シカゴの向かう車中。 運転しながらキャロルがコートを脱ごうとする。 テレーズがハンドルを支え、袖を引っ張ってやったりする。 薄着になったキャロルが「このほうがずっとラクだわ」。 ふたりともリラックスしてはしゃいでいる。 ラジから流れる陽気な曲がこれ「ワン...

マッキンリー大統領に乾杯!

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル24〜

  「マッキンリー大統領に乾杯!」 前後の脈絡なしに、いきなりキャロルが言うセリフ。 テレーズが「スイート一部屋にしたら」といって取った部屋で。 ふたりでお酒を飲みながらくつろぎ、 キャロルはテレーズにメークしてやり 「次は香水よ」。 手首の香水を耳の後ろに移したキャロルが 「嗅いで...

あなたに

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル23〜

  「あなたに」 出発して午後遅くダイナーに入って昼食。 テレーズがバッグから包みを出し 「メリー・クリスマス。あなたに」 キャロルが開いたのは「イージー・リヴィング」のLP。 テレーズが初めてキャロルの家のピアノで弾いた曲です。 歌っているのは不世出のディーバ、ビリー・ホリデ...

「いい?」「いいわ」

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル22〜

  「いい?」「いいわ」 玄関の前に止めた車と家の中を何度も往復しながら、 旅装を整えたキャロルとテレーズが トランクを車に詰め込んでいる。 せわしげにパッキングを終え キャロルが運転席に。 「いい?」 助手席に入ったテレーズが 「いいわ」 出発する瞬間に、 ペリー・コモの楽し...

その人に惹かれているかいないかだよ

〜祝「映画史上最高のLGBT映画1位」キャロル21〜

  「愛は理解しているかどうかではなく、その人に惹かれているかいないかだよ。」 愛しているとは、 必ずしもその人を理解しているかどうかではない、 その人に惹かれているかいないかだよ。 これはリチャードの友達ダニーのセリフ。 そうね。恋愛って錯覚みたいなところあるものね。 ダニーはタイム...