ゲイ映画のキメ台詞

女にはわからない

〜ボーイズ・ラヴの金字塔③〜

    「駄目だ、そういうことをすると汚れる感じがする。この調和も、肉体も、精神も、魂も。女にはわからない」 モーリスが、ヒューさまことクライヴに関係を迫ると、こういわれた。 「そういうことをすると、汚れる感じがする。この調和も、肉体も、精神も、魂も…女にはわからない」。 そういう...

ぼくらはすべてをわかちあった

〜ボーイズ・ラヴの金字塔②〜

  「なにもいわんでくれ、ぼくらはすべてをわかちあった」 モーリスをひそかに愛していた庭番の青年スカバーがいます。 モーリスは彼に差別意識丸出しの発言をするのですけどね、当時の階級社会では当然だったとはいえ、スカバーは怒りもせずモーリスを見守っている。 モーリスも彼の愛に気づき、なにもかも捨て...

同性愛が罪でない国で暮らせ

〜ボーイズ・ラヴの金字塔①〜

  「君は昔なら死刑だ。同性愛が罪でない国へ行って暮らせ」 BLの古典となった「モーリス」。フォスター原作によるゲイ文学の、そしてゲイ映画の金字塔と評価されています。 若き日のヒュー・グラントが適役ね。 調子のいいスマートな青年って、彼、はまり役だったのね。 純愛をささげるモーリスを尻目...

あなたを濡らした、死ぬほど

〜祝カンヌ国際映画祭女優賞②〜

  「最初のときを覚えている? あなたを濡らした、死ぬほど。」 ルーニー・マーラがどっぷり悪役。 精神科医であるキャサリン・ゼタ=ジョーンズと組んで、夫は殺すわ、罪はなすりつけるわ、刑務所? もちろんドジなんか踏まずスリ抜ける、いや、スリ抜けかける。 久しぶりの逢瀬で、恋人のキャサリンにささ...

感じたわ、わたしは完璧だったわ

〜優等生③〜

    感じたわ、わたしは完璧だったわ ブラック・スワンの「悪」を感得するため、ニナはリリーを刺殺する、でもそれは幻想で、じつは自分自身を刺していたのね。 ニナは遠のく意識のなかで、満場の大喝采を聞く。そのときのセリフ。 痛ましいわ。映画ではニナの生死がわかりませんが、もし助かった...

ニナ、不感症の踊りだよ

〜優等生②〜

 ニナ、不感症の踊りだよニナのコーチのトマのセリフ。 ニナは技術的には完璧だが、ブラック・スワンの欲望が表現できていない、君はセックスの経験が足りない、自分で触ってみろ、とか、キスするときは口をあけろ、もっとだ、もっと、とか、ニナが辟易することを無理やりやらせようとする。 真面目なニナは口答えもせず、悶々と悩...

わたしとヤッテル夢を見たの?

〜優等生①〜

  わたしとヤッテル夢をみたの? ヤダ、そうなのね! プリマをめざすニナ(ナタリー・ポートマン)。いじらしいくらいの努力家だ。 ライバル、リリーはニナと真逆で奔放。 ニナは次期公演の主役に決まったが、リリーの存在におびやかされる。 リリーと飲んで帰ったニナは、心配する母親を部屋からおいだ...