ゲイ映画のキメ台詞

どうかしているぞ、正気か

~アバウト・レイ 16歳の決断㉔〜

  どうかしているぞ、正気か   マギーの過去の浮気がバレます。夫の弟と寝ました。 それが原因で夫婦は離婚、10年間も絶縁状態となりました。 遺恨の深さは自分に原因があるとはいえ、マギーは、今はレイのために 何としてでも夫のサインが欲しい。 「彼女(レイ)が突然来たんだ」という...

僕のお兄ちゃん

~アバウト・レイ 16歳の決断㉓〜

  僕のお兄ちゃん   業を煮やしたレイは単独で父親を訪ねます。 父親は驚くがレイを招き入れる。 自分が生まれる経緯を知らないレイに、ぽつぽつと話し始める。 決して話しやすい内容ではありませんが、父親もまた誠実な人で、レイに 歩み寄ろうとしているのがわかります。 父親と今の家...

サイン、させろよ

~アバウト・レイ 16歳の決断㉒〜

  サイン、させろよ   煮え切らない母親をレイは冷たく見る。 「サイン、させろよ。単純化しろよ。ママの問題のためにブチ壊すなよ。 この体で(女の体で)転校するなんてイヤだ」 彼は一刻も早く手術を受けて男になりたい。 「もう例外なんてウンザリだ!」 奇妙な目で見られてきた「例...

もし将来ヒゲ面で言ったら

~アバウト・レイ16歳の決断㉑〜

  もし将来ヒゲ面で言ったら   レイを産んだのは人生で唯一正しい決断だった、とマギー。 同時にこうも思う。 「もし将来、レイがヒゲ面で言ったら。自分の決断は間違っていたと」 何しろ16歳です。10代の決断が正しいと言えるか、 どこかで間違っていたと思う日が来たらどうしよう。 ...

やり直せるのだね、ママ

~アバウト・レイ16歳の決断⑳〜

  やり直せるのだね、ママ   マギーは引っ越すことに決めた。 「できるんだね、ママ」レイは飛び上がって喜ぶ。 「この場所から離れたいんだ。 ドレス姿の僕を知っている人たちから。僕はやり直せるんだね。 本当に実現できるんだ」 子供の頃のドレス姿は自分でない自分の象徴のように思...

トランスジェンダーの子供

~アバウト・レイ16歳の決断⑲〜

  トランスジェンダーの子供   マギーが本を読んでいます。 表紙は「トランスジェンダーの子供」 レイのセクシャルを理解しているつもりでも迷いは湧き上がる。 本を読んでも、さあ、頭に入ったかどうかわかりません。 でもいちばん大切なことはレイの幸福だとだけはわかっている。 往き...

こんな時に追い出すの?

~アバウト・レイ16歳の決断⑱〜

  こんな時に追い出すの?   「母親との同居でなく」1戸を構えたらどうかとドリーは提案。 彼女は現実派です。 「レイが公立に転校したら学費は安くなる。家賃は充分払える」 「こんな時に追い出すの?」くってかかる娘に 「違うわ。外の世界に送り出すの。そろそろ潮時よ」 娘マギーは...

スムーズにいくとでも?

~アバウト・レイ16歳の決断⑰〜

  スムーズにいくとでも?   祖母ドリーはでもマギーより慎重です。 「スムーズにいくとでも?」 「彼(父親)はサインしなかった。 それに可愛い娘と若い奥さんがいたわ。ゾウか何かみたいな名前のね」 ゾウみたいな名前とはシンダ、元夫が再婚した妻です。 インド人のような名前だから...

ラモーナはもういない

~アバウト・レイ16歳の決断⑯〜

  ラモーナはもういない   ラモーナとはレイが女の子だった時の名前です。 母親マギーの方が気持ちの切り替えは早い。 「ラモーナはもういない。レイよ。私は一人で娘を失った。 これからは一人で息子を育てていく」 ナオミ・ワッツ、頑張りました。 自身、プロデューサーとして参加して...

あまりことが大きすぎる

~アバウト・レイ16歳の決断⑮〜

  あまりことが大きすぎる   この映画ではとてもナイーブな問題が日常次元の会話で進行します。 父親は娘から息子になりたいがっていると言われても、 頭の切り替えがなかなかできません。 元妻は承諾書にサインしろというが、(それってどうなの?)という感じ。 父親役のテイト・ドノヴァ...