ゲイ映画のキメ台詞

君は異才だ。とても追いつけない

〜「太陽と月に背いて」㉕〜

  君は異才だ。とても追いつけない   逃走したふたりはロンドンに来ました。 金の工面はヴェルレーヌがします。 ヴェルレーヌはここでもお互いの違いを嫌でも認めることになる。 「君は異才だ。とても追いつけない」と嘆く。 違いを違いとして認めたらいいと思うのですが 「自分が古い人...

「マチルド!」

〜「太陽と月に背いて」㉔〜

  「マチルド!」   マチルドとヴェルレーヌは車中の人となりました。 「あ〜ん」ヴェルレーヌが開けた口に、マチルドが何か食べさせる。 母親も仲のいい夫婦に安心しました。 列車が国境通過。パスポートチェックのため乗客は一旦、外に出ます。 乗り換え車両が到着する。 「新聞を買っ...

彼女とパリに帰る

〜「太陽と月に背いて」㉓〜

  彼女とパリに帰る   マチルドがドアを開けるとランボーがいた。 「彼をすぐ君に返す」というランボーに 「彼は自分で帰ってくるわ」そういってスタスタと去る。 自信に溢れています。 「彼女とパリに帰る」とヴェルレーヌはいう。 「いいさ。君の女房だ。また一緒になれ」 ランボー...

「ポール!」

〜「太陽と月に背いて」㉒〜

  「ポール!」   ヴェルレーヌが訪れたのは都心のグランドホテル。 マチルドが泊まっています。この夫婦は離婚だ、なんだと言いながら 手紙のやり取りをして、相手が今どこにいるかちゃんと知っている。 全裸でベッドに眠っていたマチルドはヴェルレーヌを見るなり 「ポール!」といって抱...

とにかく行きたいのだ

〜「太陽と月に背いて」㉑〜

  とにかく行きたいのだ   ふたりは出発しました。 海を見たことがないというランボーに、 ヴェルレーヌは見せてやることにしたのです。 ヴェルレーヌはランボーの望みを叶えてやろうとする。 心底好きだったのでしょうね。旅の途中のふたりは楽しそうで、 レオナルド・ディカプリオが肩...

海を見たことがない

〜「太陽と月に背いて」⑳〜

  海を見たことがない   「海を見たことがない。アフリカへ行きたい。砂漠を歩きたかった。 太陽が欲しいんだ」とランボー。 「どこへ行きたい?」「わからない。とにかく行きたいんだ」 「俺はマチルドを置いていけない」 「では行くな。彼女と残れ」 ぐじゃぐじゃ言いながら、結局ヴェ...

では、卓の上に手を

〜「太陽と月に背いて」⑲〜

  では、卓の上に手を   突き離されればされるだけ、ヴェルレーヌの愛慕はつのる。 「言ってくれ、僕は君が好きだ」 「愛している?」 「もちろん」 「では、手を卓の上に。手のひらを上に向けて」 ランボーはライフでやさしくヴェルレールの手のひらの筋をなぞる。 グサッ。ナイフを...

やめろ、この弱虫め

〜「太陽と月に背いて」⑱〜

  やめろ、この弱虫め   次の会話はランボーとヴェルレーヌの違いがよく出ています。 「妻を愛している」とヴェルレーヌ。「信じられん」とランボー。 「マチルドの体が好きなのだ」 「では心は?」 「愛した女には忠実でありたい」 「忠実だと?」 「夕方や早朝や1人でいるとき、目...

君の暴力行為は感心しない

〜「太陽と月に背いて」⑰〜

  君の暴力行為は感心しない   「聖母子」の1件をヴェルレーヌから聞いたのだろう。 ランボーが言う。「君の暴力行為は感心しない。 酔ったあげく暴力をふるう。そのあと平身低頭して謝る」 「人を傷つけるのは嫌いだ」とヴェルレーヌ。こいつ二重人格か。 「ではやめろ。あとで悪かったと...

彼が戻ってきたのね

〜「太陽と月に背いて」⑯〜

  彼が戻ってきたのね   マチルダが赤ん坊に乳をやっている。ヴェルレーヌが入ってくる。 目がヌラヌラしていやらしい。 「これはまるで聖母子の図だ」と言い 「ただしお前の頭に光輪がない。つけてやろう」 マチルダの髪を持って引き摺り下ろし 燭台の火でパチパチと焼くのです。尋常で...