Diversity Studies

シドニー、聞きたいことがあるの

〜ゲイ・アイコン①マリー・アントワネット〜

  「シドニー、聞きたいことがあるの」 マリー・アントワネットはゲイ・アイコンの中でも突出したビッグです。 王妃の女性関係は多くの流布がありますが、映画「マリー・アントワネットに別れをつげて」は、元朗読係シドニーの献身という形を取っています。 シドニーが主人公ですから、王妃に点が辛くなっている...

ハワイでの同性婚(LGBT婚)プロデュースを本格的始動!

ハワイなら、同性同士のリーガルウウェディングも叶う!   同性結婚が法的に認められているアメリカ。その中でも日本人に一番人気のあるリゾートウェディングエリア、ハワイでの同性婚(LGBT結婚)のプロデュースを本格的に開始したのが、Diamond Dining International Corporatio...

わたしの大きな輝かしい罪と

〜ふたりの詩人〜

  「死後も毎夜彼と会っている。わたしの大きな輝かしい罪と。」 映画ではふれませんが、ヴェルレーヌはランボーと別れたあと、田舎の中学校に教職を得、美少年リュシナンに恋し、彼とイギリスに渡る。 離婚した妻と和解を図るがムダに終わり、リュシアンを伴い帰国、リュシアンが死に、彼の故郷で堕落の日を送り、...

ぼくを愛しているか?

〜ふたりの詩人〜

  「ぼくを愛しているか?」 「ぼくを愛しているか」とランボーが聞く。 「もちろん」とヴェルレーヌ。 「では手を卓の上に。てのひらを上にむけて」 その通りにすると、ランボーはナイフをヴェルレーヌのてのひらに突き刺す。 ふたりが初めてあったとき、ヴェルレーヌはアブサンを注文した。 きれいな...

アブサン2杯

〜ふたりの詩人〜

  「アブサン2杯」 ヴェルレーヌがランボーの死後、妹のイザベル・ランボーと会ったとき。 場所は居酒屋。 イザベルの前に座ったヴェルレーヌが「アブサン」を注文する。 1杯運ばれてくる。 じゃ「アブサン2杯」はなに? これがね、せつないのですよ。 そのわけは、またあした。 ...

チャイナ・ブルー

〜愛しのヘンタイ/ケン・ラッセル〜

  「チャイナ・ブルーは?」 ケン・ラッセルさま、あなたは後世の映画ファンのために、よくぞこの映画を残してくれました。 主演がアンソニー・パーキンスとキャスリン・ターナー、監督があなた。 これだけで脳幹が妖しくなります。 パーキンスは牧師、ターナーは大銀行のキャリア・ウーマンにして夜は娼婦。...

男が女に望むのは抜群の体とセックス

〜愛しのヘンタイ/メアリー・ハロン②〜

  「性格のいい女はいない。男が女に望むものは抜群の体とセックスの要求に応じ、しゃべらないこと。性格がよく、アタマがきれ、ユーモアや才能のある女は決まってブスばかり。魅力のなさの埋め合わせだよ。」 メアリー・ハロンが「アメリカン・サイコ」で、女性監督ならでは、のセリフを男にいわせています。 主人...

山岸涼子『日出処の天子』

週末はマンガでエンジョイ!ーRikiのおすすめコミックー 山岸涼子『日出処の天子』白泉社文庫全7巻 病死説、暗殺説、自殺説ーその死因も各説ある中、存在すらが架空であるともされる、聖徳太子。一万円札の人物で誰もが知っているにもかかわらず謎に満ちている。 宮家と蘇我氏を中心に厩戸皇子が摂政になるまでを描く。 ...

むせび泣くようにささやく

〜愛しのヘンタイ/メアリー・ハロン①〜

  「カーミラはわたしをひきよせ、頬に冷たい唇を這わせながらむせび泣くようにささやく。あなたはわたしのもの…」 「アメリカン・サイコ」のメアリー・ハロン監督作品。 「アメリカン…」は「2」が作られるヒットとなった。 本作「モスダイアリー」の主役のひとり、サラ・ガドンはデヴィッド・クローネンバー...

「…なあに」「…別に」

〜キャロル⑩〜

  「…なあに」「…別に」 この映画は劇場で見て、DVDはまだ発売されていません。 記憶にある限りのセリフを、メモを起こして書いてきました。 もっとあったいいセリフや、魅力のある登場人物はまたの機会に譲りたいと思いますが、今回のおしまいはこれ。 キャロルは自分を裏切った、置き去りにした、でも...