Diversity Studies

「銃をよこせ」「うるさい!」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉚〜

「銃をよこせ」「うるさい!」婚約者を殺した3人組をついに突き止めた。エリカは単身襲撃する。最後の一人になったとき、マーサー刑事が駆けつける。「やめろ、銃をよこせ」「うるさい!」「人を殺す資格はない」「私にはあるわ!」ジョディ・フォスターが野獣のように吠えます。ところが刑事はなんといったか。最後のセリフはまた明日。&nb...

「あげるわ」「ありがとう」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉙〜

「あげるわ」「ありがとう」夜、一人で歩いていたエリカを娼婦と思い、呼び止めた男の車に、薬漬けになった若い娘が意識もなく眠っていた。エリカは車から娼婦を連れ出す。怒った男が轢き殺そうと追走してくる。エリカは正面からフロントガラスを木っ端微塵にして男を射殺。救急車を呼んで娼婦を保護する。射殺犯に心当たりはないか。病院に収容...

「襲われて?」「いいえ」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉘〜

「人を殺したの」「襲われて?」「いいえ」エリカが深手を負います。傷ついたエリカを、同じアパートの黒人の女性が見とがめる。「どうしたの?」「人を殺したの」「襲われて?」「いいえ」黒人女性はなにも訊かず、エリカを家に入れ、手当してやる。エリカと彼女の信頼関係がよくわかるシーン。血痕をきれいに洗い流し、なにくわぬ顔で女性はエ...

「もう戻れない」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉗〜

「もう戻れない。元の自分に、もう戻れない」悲惨な目にあったエリカが、それまでの「健全な市民」をかなぐり捨て、人が変わったように殺人を犯し始める。異常この上ない事態ですが、映画は「超えてはならない一線はあるが、自分の常識や社会のルールを変えなければ、生きていけないような傷を負った人間はどうするか、その一線を超えてしまうこ...

「どうやって立ち直った?」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉖〜

「どうやって立ち直った?」マーサー刑事はエリカに訊く。「被害者はほとんど自分のカラに閉じこもるか、酒に溺れるか、子供を虐待するかだ。君は違う。どうやって事件から立ち直った?」エリカ「生まれ変わるの。別人に」もう一人の自分に、ですね。(「ブレイブ・ワン」) ...

「元気?」

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉕〜

「元気?」エリカは地下鉄で黒人の男2人を射殺する。孫を連れた初老の黒人男性が絡まれ、小銭と時計を奪われた。若者はタブレットを取り上げられ、次の駅で叩き出された。車内はエリカだけになった。男たちは卑猥な言葉で近づき、ナイフで喉や頬を撫で、エリカに触ろうとした途端、声を出すひまもなく撃ち殺される。翌日新聞で事件を知った若者...

3発撃って命中は1発か

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉔〜

3発撃って命中は1発かコンビニで強盗に遭遇した。男が女店員を射殺、レジから金を奪う。エリカのケータイが鳴り、男はエリカを追いつめる。陳列棚の隙間からエリカは男を射殺する。 現場検証の刑事が「3発撃って命中は1発。射撃が下手か、目が悪いか」相棒のマーサー刑事が言う、「それとも初めて撃ったか」帰宅したエリカは動揺...

銃がほしいの

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉓〜

「銃がほしいの」警察を出たその足で銃器店に入りエリカは銃を求めます。「ライセンスは?」「それも一緒に」「申請書に記入を。30日ほどで交付されます」「30日も。生きていけないわ」やり取りを聞いていた男が店を出たエリカを追ってくる。「1000ドルだ。実弾はサービス」「いいわ。使い方も教えて」エリカは帰宅してしげしげと銃を見...

仲良く死ね

〜夢みたものはひとつの愛/ジョディ・フォスター㉒〜

仲良く死ねさる6月2日、フォスターは監督として新作「マネーモンスター」キャンペーンのため来日しました。無理せず年を重ねているっていう、ナチュラルな感じがとてもいいですね。 結婚式の打ち合わせなどしながら公園を散歩しているエリカと婚約者のデイヴィッドが暴漢3人に襲われる。「仲良く死ね!」一方的な襲撃で二人は袋叩...