あなたは一人暮らしなの、テレーズ?And do you live alone, Therese Belivet? キャロルは質問攻めです。テレーズへの興味丸出し。テレーズは自分に向けられたキャロルの好奇心をひとつもイヤに感じない。「一人暮らしなの?」立ち入って聞かれても微笑んで、「はい」。こうまで素直に受けられ、キャロ...
ありがとう Thank you 「香水の匂い、素敵です」とテレーズがほめる。「ありがとう」キャロルが返す。この「ありがとう」のぶっきらぼうなこと。旦那の話題は、そもそもわたし、興味ないもんって感じ。結婚する前にハージが買った、それ以来使っていると、じゃまくさそうにいっている。「ハージとはご主人ですか?」キャロルの語気に...
男性ならランチに誘わなかったNo, I’m delighted. I doubt very muchI would’ve gone to lunch with him. レストランで。テレーズが「手袋を送り返したのは男性と思ったのでは」とキャロルに訊く。「そう思ったわ」「あいにくでした」「いいえ、光栄だわ。男性ならラン...
あす、ランチはどう?Well,let me take you to lunch.It’s the least I can do. キャロルのアプローチは急テンポです。テレーズも戸惑いながらもキャロルに惹かれている。カウンターに忘れられた手袋を持って帰り、じっと伝票と見比べている。伝票にはキャロルが住所を自筆で書いている...
娘と同じ年のとき、何が欲しかった?What did you want when you were four? 「キャロル パート3」です。キャロルはテレーズを一目見た瞬間、早々と「彼女を獲得する」ためにアクションを起こしています。手が早いというより、キャロルは本質的に男性的なのです。当時の女性にあって、自分が...