Diversity Studies

彼女なしでは無よ!

〜「女王陛下のお気に入り」㉒〜

  彼女なしでは無よ!   さすがに女王はサラの不在がただ事ならぬ事態だと気づく。 「彼女を見つけなさい!」 彼女なしでは無だと落ち込む女王に、アビゲイルはやさしくささやく。 「ご無事です。きっと見つかります」 気の静まった女王はアビゲイルに感謝。貴族の一人と結婚させる。 結...

「ここはどこ?」「天国よ」

〜「女王陛下のお気に入り」㉑〜

  「ここはどこ?」「天国よ」   毒入り紅茶を飲まされたサラは乗馬中落馬、 気を失って馬に引きずられ顔に重傷を負い 血だらけで気がついた。助けてくれたのは娼館の女将。 「ここはどこ?」「天国よ」 サラが乗馬から帰らない。みな心配するが 「わざとやっているのよ。捜索はいらない...

私を取り合うなんて最高よ

〜「女王陛下のお気に入り」⑳〜

  私を取り合うなんて最高よ   女王はサラとアビゲイルが張り合い、自分を取り合っていると思う。 でもサラが指摘するのはアビゲイルが嘘つきで盗人だ、つまり 背反者だと指摘しているのですが、女王はサラの嫉妬だと受け取る。 自分の代理さえできる能力に長けたサラの言うことを 女王はも...

アビゲイルを解任して

〜「女王陛下のお気に入り」⑲〜

  アビゲイルを解任して   アビゲイルが女王に取り入った! ベッドの中の二人を見てサラは動揺します。 アビゲイルは「私が望んだことではなく、女王が強引に」と 調子のいい言い訳するがサラは怒り心頭。 「洗い場に戻す!」 黙って引き下がるアビゲイルではない、分厚い本で自分の顔を...

脚を揉んで

〜「女王陛下のお気に入り」⑱〜

  脚を揉んで   その夜侍従がアビゲイルを呼びに来た、 寝室に入ると「脚を揉んで」と女王。 アビゲイルの両手がゆっくりと、足首からふくらはぎ、ふくらはぎから さらに奥へ黙々と動く。 女王のうめき声がもれる。 一方サラは「モールバラ(サラの夫、前線の指揮官)から準備完了と」 ...

陛下は彼女をお呼びです

〜「女王陛下のお気に入り」⑰〜

  陛下は彼女をお呼びです   射撃場にいるサラとアビゲイル。女王の使いが来た。 自分が呼ばれたものだとサラは返事するが 使いは言いにくそうに「陛下は彼女(アビゲイル)をお呼びです」 サラは女王に言う。 「私を嫉妬させようと彼女を?」 サラはもっと用心するべきだった。女王は嫉...

踊りましょう、楽しいですよ

〜「女王陛下のお気に入り」⑯〜

  踊りましょう、楽しいですよ   眠っている女王にアブゲイルが近づく。 「踊りましょう、陛下、楽しいですよ」 肥満で、痛風で、足腰の弱い女王は本気にしない。 相手にしないでいたが 「一緒に踊りたいのです」 アビゲイルは女王をいたわり、痛む脚をかばいながら立たせる。 晴れや...

陛下はお美しい

〜「女王陛下のお気に入り」⑮〜

  陛下はお美しい   アビゲイルといると女王は居心地がいい。 「陛下はお美しい」 「やめて。からかう気ね」 「私が男だったらあなたを奪ってしまう」 サラに対する宣戦布告! 女王陛下は最高権力者だから、お世辞は聞き飽きていたでしょうが、 誰も恐れ多くて「美しい」とは誰も言わ...

気にいったわ

〜「女王陛下のお気に入り」⑭〜

  気にいったわ   女王とサラは乗馬に出かけました。 「許して。アビゲイルを代理にして」とサラは謝る。 意外や、女王は「気にいったわ。ヒルデブラントも」 ヒルデブラントとはウサギの名前。失った17人の子の代わりに 女王が可愛がっている17匹のウサギのうち 「頑固で臆病な」ウ...

17人の子を亡くしたの

〜「女王陛下のお気に入り」⑬〜

  17人の子を亡くしたの   「ウサギは何匹いるのです?」とアビゲイル。 「17匹よ」 「抱いても?」 「この子はあなたが好きみたい。今日はヒルデブラントの日よ」 「?」 アビゲイルに心を許す。 「17人の子をなくしたの。流産だったり、死産だったり。短い命の子も」 アン...