Diversity Studies

演じている気がしたことは?

〜「コレット」⑦〜

  演じている気がしたことは?   母親と一緒に実家の畑の手入れをしながら 「演じている気がしたことは?」とコレットは訊く。 「妻や母親の役割をこなしていると」 「“妻”は時々ね。“母”としては、ない。ウィリーはやさしい? 何があったの」 「想像と違ったの」 結婚に失望した...
LGBTカップリングパーティ 東京・大阪で毎月開催

LGBTカップリングパーティ
東京・大阪で毎月開催

株式会社エクシオジャパンは性的マイノリティのための真剣な出会いの場であるLGBTカップリングパーティを運営しています。現在は東京と大阪で恋活パーティを毎月実施。前向きに出会いを探す性的マイノリティに向けて、出会いの場を提供しています。   東京・大阪で毎月恋活!   東京では2020年6月から、銀座エ...

私は認めない!

〜「コレット」⑥〜

  私は認めない!   夫の浮気発覚。 「彼女とは別れる。だがこれは男のサガなのだ。男は衝動に弱いし、 都会ではよくあることだ」 「私は認めない! 嘘をつかれ、ただ帰りを待っていた。 金欠だ、金欠だと。女にお金を使うからよ。 しかも夜は疲れているからと私に触れようともしない」...

みんな薄っぺらな自惚れ屋

〜「コレット」⑤〜

  みんな薄っぺらな自惚れ屋   帰りの馬車で「サロンの感想は?」とウィリーに聞かれたコレット。 「カメが気に入ったわ。私と同じで退屈していた」 「気後れしていたかと心配したが」 「まさか。みんな薄っぺらな自惚れ屋だもの」 20歳そこそこの世間知らずとは思えない発言。 傲慢と...

土と草が恋しい?

〜「コレット」④〜

  土と草が恋しい?   きらびやかな装飾を施された広間の隅に、 まるで宝石の置物みたいなカメがいました。 甲羅にキラキラ飾りをつけ、台座に乗せられています。 コレットが話しかける。 「かわいそうに。土と草が恋しい?」 ブルゴーニュの森や小川、畑には豊かな作物。 そんな環境...

この方、身寄りのないご親戚?

〜「コレット」③〜

  この方、身寄りのないご親戚?   コレットの社交界デビュー。 ウィリーが美しい妻を紹介しますが 彼女がサン・ソヴール出身だと知ると反応は冷ややか。 「この方、身寄りのないご親戚か何か?」 侮辱ですね。 おまけに「まあ、驚いた。天下の遊び人を射止めたのね」 ウィリーの浮名...

あなたは私を選んでくれた

〜「コレット」➁〜

  あなたは私を選んでくれた   コレットがせっせとウィリーにラブレターを書いています。 「パリのどんな女性より、あなたは私を選んでくれた。 あなたの隣で目覚め、 この一日が、この一生が、二人のものだと感じたい。 私たちはきっと幸福になれる」 のちのコレットからは信じられない...
「EGG」でSOGI・LGBTに関する研修をより効果的に

「EGG」でSOGI・LGBTに関する研修を
より効果的に

多くの企業がテレワークや在宅勤務を実施し、会議や研修のオンライン化が進んでいる現在、SOGI・LGBTに関しての研修も、新しい手法で、より効果が期待できるツールが求められています。 そこでレインボーノッツ合同会社は株式会社Giftedと提携し、SOGI・LGBTに関する、より効果的なeラーニング・オンライン研修を提供...

起きて、ガブリエル

〜「コレット」①〜

  起きて、ガブリエル   母親がガブリエルを起こしにくる。 猫のいるベッドで、ガブリエルがあくびしているような声を出す。 1892年、フランスのブルゴーニュ地方、サン・ソヴール。 緑豊かな田園に囲まれた土地を、コレットは終生、愛しています。 「起きて、ガブリエル。今日はウィリ...

「チャオ」

〜「タリーと私の秘密の時間」㉚〜

  「チャオ」   タリーがマーロのベッドに腰掛けている。 「行かないで」マーロが頼む。 タリーは自分の自己救済願望が生み出したもう一人の自分だと この時点でマーロは気がついています。 「あなたは危機から脱した」とタリー。 「これからどうすれば?」 「やるべきことをやるだけ...