「警部さん」

「警部さん」

 

 

エマが独房で暴れている。

「静かにしなさい!」

その声で(ルナが来た!)とわかった。気色がみなぎる。

「ありがとう」「いいえ」

警官の制服のルナとルートヴィッヒは短く言葉を交わした。

シュヴァルツはエンジェルを口説いている。

「警部さん」と声がした。

振り向くとエマが微笑している。エンジェルが飛びつく。

やられた。

クソ忌々しいがここは撤退だ。

肩を落としたシュヴァルツが相棒と出ていく。

〜「バンディッツ」〜

 

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