ルナ、約束は!

ルナ、約束は!

 

 

悲しみから、エマがふと我に帰った。

「なぜ静かなの?」

エンジェルが「警官隊が包囲を」

わけを聞いている暇はない。

「逃げなきゃ」

「マリーを置いていけない」橋にしがみつくルナ。

「ルナ、約束は!」

マリーは頼んでいた。「死んだら火葬にして」

橋の両側から武装した警官隊が姿を現した。

エマは車にガソリンをかけるが火をつけるのをためらった。

ルナが黙してライターをマリーの眠る座席に投げた。

〜「バンディッツ」〜

 

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