安い店に行きましょう

安い店に行きましょう

 

 

アルバートはきちんと待っていた。

ヘレンがくる。「こないと思った?」

アルバートはぎこちなくそぞろ歩く。

気の利いた話題など思いつくはずもない。

「コーヒーの香りって好き」とヘレンが言うと

即座に「入りましょう」

「もっと安い店に行きましょう」

「いいえ、行かないで」

アルバートは高級な店に入る。

でも焦っているのがミエミエだ。

〜「アルバート氏の人生」〜

 

bn_charm