ドアを開けて、ママ
ローマには行けなくなった。
夢は果てたのだ。
ニナはマドと静かに踊る。
アンヌはドアを叩き続けた。
「私が悪かった。ママ、お願いよ。開けてちょうだい。
ドアを開けて、ママ」
2人は静かに踊っている。
やりきれないエンドと思うか、アンヌという
理解者を得たことが幸せに結びつくか、結論は出ていません。
この歌だけが響きます。
「あなたは私と生きるの。素晴らしい島の上で。
そこから世界を眺めるの。地球には国境などないのよ」
差別という国境のない場所に出会えるといいですね。
〜「ふたつの部屋、ふたりの暮らし」〜