私も秘密、教えようかな
時間軸が入れ替わり、
再びイノギさんの家の前にいるホリガイとイノギさん。
「じゃ、私も秘密を教えようかな。
就活セミナーの講師が、不潔だから
面接の時は髪を上げろと言われた」
髪を上げると耳から頭部にかけ、
生々しい大きな傷跡があった。ホリガイ、息を呑む。
「この傷も人に見せた方がいいのかな。
でも採用してくれるかどうかわからない人に、
そこまで腹は割れないわ。
おやすみ。いや、おはよう、か」
屈託なくイノギさんは手を振った。
〜「君は永遠にそいつらより若い」〜