何も言わずにしばらく泊めて

何も言わずにしばらく泊めて

 

雨の日だった。

「お待たせ」と真奈が待ち合わせ場所に迎えにきた。

「来てくれたんだ」とすみれ。大きなバッグを持っている。

「何も言わずにしばらく泊めて。いいかな?」

「いいよ」快く真奈は承知する。

「2ヶ月ぶりだね。こんなに会わなかったの、初めてだね」

真奈は理由を聞かなかった。

二人の共同生活が始まった。

 

〜「やがて海へと届く」〜

 

 

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