夜中の2時よ
ダヴィドの墓の上で踊る約束はまだ果たせていません。
彼はユダヤ人だから、伝統のしきたりとして
1年間は墓石を作らないそうです。
墓の位置をどうすれば見分けられるか、
アレックスは墓地に行って調べることにする。
「散歩してくる」
「夜中の2時よ」母親は呆れるが
息子がどことなくうつろ状態にあることを察知し、
とやかく言わない。
墓地にきたアレックスは周辺の墓の碑銘を見て
たぶんここにダヴィドの墓を作るのだろうと推測します。
そこはまだ土を盛っただけの場所でした。
〜「Summer of 85」〜