僕はいつも追いつけない

僕はいつも追いつけない

 

「無茶な運転で驚いた」というアレックスに

「スピードの彼方は目の前にあり、僕は追いかけるが

いつも追いつけない」

そうダヴィドが言う。

彼にも判然としない憧れがあり、バイクを駆っている時だけ

その何かを追いかけていると感じる。

ダヴィドの短い言葉には

独特のもどかしさと説明できない孤独感があります。

文学好きのアレックスとはまたちがうワイルドな感性です。

 

〜「Summer of 85」〜

 

 

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