勝てないのになんで戦うのさ
ペネロペ・クルスの振り向いたアップで始まります。
長い黒髪、力のある目、高すぎもせず低くもない形のいい鼻、
ちょっとめくれた唇がエロチックですが下品ではありません。
対して相方のビクトリア・アプリル。
小さな顔にブロンド。痩せていても筋肉質のペネロペとちがい、
骨の細い華奢な体つきです。
二人は早足で歩きながら
「あんたたちは戦いに勝てないよ」とペネロペ。
「そうかもね」とビクトリア。
「勝てないのになんで戦うのさ」
「主義だから」
「全く無茶だよね」
言いながらマスクをつける。何をするのか見当のつかないまま
映画はスタートします。
〜「ウェルカム・ヘヴン」〜