神に仕える者はもっと謙虚に
ジャニーヌはシスターに食ってかかる。
「ヒットを隠していたなんて。50万枚も売れたのに」
「神に仕える者はもっと謙虚に。
黙っていたのはあなたを守るためです」
「バカにしないで。私の歌よ。自分で決めます。
あの歌は聖人ドミニクと、修道会と布教活動を歌っています」
確かにそうだった。
「ドミニク、ニクニク
粗末ななりで 旅から旅へ
どこに行っても語るのはただ神の教え」(カバー、ペギー葉山)
俗塵にまみれさせたくないという修道院の言い分はあったが、
ジャニーヌにしてみれば、謙虚に、と言われても
利用するだけして美味しいところだけを取り、
自分に何も知らせないという不満が渦巻いた。
〜「シスタースマイル」〜