本当に私が見えていない?

本当に私が見えていない?

 

アレックスは病院にいます。

マリーは個室で足をぶらぶらさせなが同じことを

繰り返し低い声でつぶやいています。

「誰にもわたさない、誰にも邪魔させない」

仕切りの外からそれを見るアレックス。

「本当に私が見えていないのでしょうか?」

まるでそれが聞こえたように、

ゆっくり振り向いたマリーは、

手錠のままの両手をアレックスに差しのべるのだった。

 

〜「ハイテンション」〜

 

 

bn_charm