愛しています、愛しています!
男が訊く。「愛しているか、愛していないか」
アレックスの鼻先にチェンソーを突きつける。
「愛しています、愛しています」アレックスが絶叫する。
ふっと男の形象が消え、微笑を浮かべたマリーに代わった。
愛し気にアレックスにキスする。
唇を閉ざしていたアレックスが受け入れる。
マリーの情熱がかき立てられる。そこへグサッ。
アレックスが突き刺した鉄の棒はマリーの肩を貫通した。
それでもマリーは耳元で囁くのをやめない。
「誰にも邪魔させない、もう誰にもわたさない」
マリーの愛は殺人という形で燃焼したのでした。
凶悪犯罪犯ですが、
純粋の結晶のようなものを感じさせた
セシル・ド・フランスが秀抜でした。
〜「ハイテンション」〜