君は僕を笑わせてくれた
「確かに君はもう若くない。
でも君は僕を笑わせてくれた。君が笑わせてくれるから、
僕は一緒に暮らせてきた。
だから僕も、基地をここに移すよ。この場所に。
君のそばにいられるように」
アーマンドは同棲解消の慰謝料契約書を出します。
もし同棲を解消するときは、
お互いの財産の半分を譲るという契約書です。
その上で「僕は50歳だ。君がいるから我が家がある。
誰が出ていって、誰が残るかなんてナンセンスだ。僕らの家だ」
でも万一のときは
残った者に経済的に有効な措置をとっておきたいのです。
一緒の家で、一緒に笑いあえる相手のいる場所が
「我が家」でした。
〜「バードケージ」〜